空間

好きなように話させてよ

ぼくはきみのかがみじゃない/まつくらくんのやさしさの全て

テレファンにすごくすきな言葉があった。

シンメでやってきたので、応援してくれる方に新たな2人を見てもらえたらいいなとは思うけど、セットで出てる意識は今回全くない。僕は僕という気持ちなのでそれぞれを見ていただけるよう頑張ります。
(松倉海斗)


すきだなーと思った。


「シンメトリー」は、おたくのいろはみたいなところもあるし、今まで大好きだったシンメもたくさんいるけど、私にとってシンメのうちのひとりを担当するということははじめてで、こんなにグルグル考えてしまうことなんだなーという実感がある。端から見るシンメ論と当事者としてのシンメ論はまったく違うみたいだ。くっついたりはなれたりする春夏秋冬のなかで、私は世界で一番すきな踊り手と、その隣にいてほしい人のことを考えていた。


結論。シンメっていうのは、同じ視野の中に収めて見ることができなければシンメではない。


少年や六本木で、誰かのすぐ右と左にふたりで立っているときは確かにそれはシンメで、対を成してパフォーマンスとして成立していた。もちろんそうでないときもあったし、そうでないパフォーマンスも成立させてきたけれど、左手にまつくらくんがいれば右手にげんげんがいてくれたらいいなあと思うし、右手にげんげんがいれば左手にはまつくらくんがいてほしいと思った。2人を視野に捉えて、シンメトリーであることをうれしく思っていた。


一方、帝劇にて。ミュージカルの世界は1曲1曲が独立していない、ぜんぶ通して「作品」として見ている感覚があった。単なるダンス、単なるパフォーマンスとちがって、作り物の世界。そこにいるのはまつくらくんじゃなくてまつくらくんが作り出したカイト。カイトとゲンタがシンメに並んでいることは現実世界とは違う物語の結末にすぎないし、どこか1曲、位置取りがシンメでも、広い帝劇では同じ双眼鏡には収まらない。


今までカイトを中心に追ってきた双眼鏡が、他のものまで映さなければならないとなって葛藤したし負荷になった。シンメであった頃のわたしの気持ちを引きずって、同じようにしなければ、と思い込んだけど、そうじゃない2年間を送ってきたためにできなかった。人生は不可逆だからね、元の通りにはいかない。
でも、カイトとゲンタに「シンメトリー」という概念を持ち込まない、という線を引いたらわたしは途端に楽になった。シンメのことを好きな自分も、劇場のなかにシンメの形を見つけられない自分も、肯定できた気がする。わたしは思う存分見たいものを見ていい。そりゃそうだ。でもそのシンプルな問題が揺るがされていたんだなーと思った。


*1


そういう、本当に身勝手でどうでもよくて些細な、紆余曲折を救ってくれたのが冒頭の言葉であった。


「シンメでやってきたので、」
二人が過ごしてきた時間の大きさ、変わらない事実
「応援してくれる方に」
ファンやオタクではなくて「応援してくれる方」という言葉を選ぶひととなり
「新たな2人を見てもらえたらいいな」
2=1+1ではない1と1という提案、自分だけではない相手への敬意
「とは思うけど、」
わたしも思うよ!
「セットで出てる意識は今回全くない。」
きっぱりきちんと宣言して伝えてくれる、覚悟と経験の滲む言葉
「僕は僕という気持ちなので」
だいすき(号泣)
「それぞれを見ていただけるよう頑張ります。」
でも最後にもう一度敬意をもって「それぞれ」の頑張りを伝えてくれる


たしかにちょっとあほで、いつもにこにこ笑っていて、ぷにぷにの童顔で、
でも頑固で、意地っ張りで、曲げられないこともたくさんあって、けんかしても謝れなくて、
いろいろあるけど、個と孤への自覚や周囲への敬意、そして舞台への愛が、本当にわたしが好きな部分で、信頼に値する全てである。



:::



どんどんかしこくなって、大人になって(社会人だもんね!)、わたしの稚拙さを超えて言葉を返してくれて。やさしいなーありがたいなー好きだなー。それでも適切に演者と観客の距離を取ってくれて突き放してくれてそれもありがたい(笑)


松倉海斗も松田元太も松松も大好きだけどそれ以上に松倉海斗の作り出したカイトが大好きなわたしは、もう折り返してしまったカレンダーを眺めながらさっそくさみしくなりつつあるけれど、毎日その公演がベストでありますように、後悔しませんように(わたしが)。
そして言うのはタダだから言うけどシンメとしての松松もまた見たいし(クリエかEXがいいな)、コウちゃん、今年も梅田博多に連れて行っておくれ。


は〜〜〜書けてすっきりした!しかも公演中に書けたこと、自分には意味があったなあと思う!誰かにステマしたり整理整頓して伝えるブログはもうあきらめた(はなから目指していない)自分にとって意味のあることを書くぞ

*1:とはいえ、日常に持ち帰るとどうしてもセットで語られてしまうのよね。シンメじゃないし鏡じゃないしセットじゃないしニコイチじゃないし二項対立でも比較対象でもないのに。悔しさもありつつ。耳にも目にも蓋をしたいという思いもある。わたしの健全でハッピーな観劇のために。

果てしなく続く道の向こうに

Endless SHOCK 2017が幕を上げた。


幕間順調、無事終演を重ねながら、無事3月の千秋楽まで走り続けられますように、
祈りながら公演はまだ半ばですが今年のSHOCKの覚書。


ちなみに、去年の秋から暮れにかけて、もしかしたら「おたく」卒業したのかもなーと思うほど一つのモノやこと、人に執着することがなくて、深く何かを追うより、広くあちこちに興味を拡散させていたのだけど(だから文章を書く欲もあまり湧かなかったし、このブログの更新も滞っていた......)、久しぶりに帝劇に足を運んで双眼鏡を覗けば、そこにはわたしの大好きな、世界で一番大好きな景色が広がっていて、あ〜〜〜何かを深く深く好きでいるってこういうことだったな!と妙に感慨深くなったりしている。Endless SHOCKが大好きだよ!というわけで久しぶりにおたくらしい文章が書けることがうれしいねー。


あ!主語のない文は大体松倉くんの描写です。許して。



<一幕>
・OPENING CONTINUE
黒のスーツ、ラメのライン。大好きな電飾の階段の中で襟を正して。今年は今までと変わって、光一くんを挟んで反対側に松田元太がいる。この話、何度もしてきたかもしれないけれど、わたしは松松が好きで松倉くんが好きなのではなく、松倉くんの相棒がたまたま元太で、彼らが自らこだわって二人でいることに意味を見出しているから松松のことも好きになったので、正直二人でいたとしてもわたしの目に一緒に収めることはできない......のだけれど、やっぱり一緒に過ごしてきた年月とそれぞれ離れた場所で踊ってきた年月を思うと、世界で一番(わたしが)好きな舞台に二人で帰ってきたことは少しばかり特別。

でも、雑誌で彼らが自分の言葉で語ってくれたように「コンビとして舞台に立っているわけではない」「僕は僕」という言葉通り、Endless SHOCKの中に「松松」は存在しないと、思うよ。わたしはまつくらくんは自分の足であの場所にたどり着いて、あの場所に立たせ続けてもらっていると思う。同様に、げんげんだって、確かにまつくらくんの姿を見て悔しくて憧れて努力して、という経緯はあるかもしれないけれど結局自分の力でよじ登ってきたと思っている。たどり着いたところが、元の通り、一緒の場所だったというだけで…!(書きながらエモさ倍増させて死にかけている)


・So Feel It Coming
・New Horizon
ムラサキのスーツから赤のスーツ。

・Yes, My Dream
すごくヤラくんとの関係が近くなったなーという感じがした。また後でも書くけれど、前年よりもコウイチとヤラの真ん中に自分の関係性を位置付けていて、どちらのことも大好きで、どちらからもとにかく寵愛されているという感じを出しているのかな。だからはしごの上でヤラくんにほっぺむぎゅーってされるのもかわいいし、ヤラくんからもらった白い蝶ネクタイを重ねづけしているのもかわいいし。あとは変更なく、ボックスの上でうわわわってして福ちゃんに支えてもらうシーンやはしごを持って運んだ後にしゅぽしゅぽしながらはしごのしたを潜るところも健在でとてもうれしかった。

変わったのは、リカがセンターに出るときに投げキッスをしていることだろうか!私が見た1度目はそんなことなかった気がするのだけど(??)2度目は香水をつける手のひらの付け根の位置にキスをして飛ばしていたし、3度目は両手でふわっとキスを飛ばしていた。うお〜〜リカとの距離感!!!

・ONE DAY
毎回思うのだけど、SHOCK常連の奥様方からこの歌い出しでリカちゃんの審査がされているみたいな気分になるのでめっちゃ緊張する(わたしが)。松浦リカちゃんは結構太めの声なので、芯があってよい。まあコウちゃんとのハモりを考えるともう少し声質が離れていてもいいのかな、、とも思うけど。とっても歌は上手です!

パーティーへ向かう衣装はピンクのパーカー!

・It's A Wonderful Day
オレンジのパーカーに数字の書いてあるTシャツ。パーカーは相変わらずだぼだぼでゆるゆるですぐ落ちてきちゃうので腕まくりをするのが癖になっていて、かわいい。インナーは去年と変わった、かな、たぶん。ダンスはやわらかくなって、今までよりもっとしゃかりき度が低くなったなあと思う。SHOCKに出る以前のダンスと見比べたら歴然だろうなあ。やわらかくてあったかい、楽しい表現だなー。
全体としては、WSSを見て以来、オマージュという楽しみも増やしてしまったよね。構図がいい。

ベンチに座るとき、必ず座る場所と自分のお尻をサッサと拭いているのがかわいい。演技がディテールまで落ちていっている気がして、成長を感じる。

ドラムシーンは、今まで辰巳くんとかがかまってきてくれた分、今回はヤラくんが抱き上げてくれるシーンがあって、本当にヤラくんとの距離感を近く見せているなあと思う。


・World Adventure Intro
・Dancing In Broadway
銀スーツ!ん〜〜〜〜〜かわいい。これはこの曲が持っている力もあると思うのだけど、すごく「光を浴びるのが上手」ソングだ。スローテンポになったとき、立ち止まって斜め上を見つめるとき、まばゆくて靄のかかった光の中で、目をキュッと細める仕草を見ると、ああこの人にずっと舞台に立っていてほしいなあと願ってしまう。双眼鏡が万華鏡のようになるんだよね。

・Jungle
ジャングルの縦一列になるダンス、一番前がまつくらくんなので、ガムシャラ夏祭りのときのMFPを思い出す〜〜。かっこいい。重心が低いのと、やっぱり腕が長いのでとてもダンスが映えるなあと思う。

・Dance!
ヤラ・テラ・ゲンタが前半、後半からカイト・ハマナカの形に。今までソロだったのを文ちゃんと分け合う形でタップダンス。英語の発音がんばってる笑 ソロパートが減ったことより、女ダンと同じ振りだったのがなくなってしまったのが少しさみしいんだけど、きっと文ちゃんと歌い踊る経験は大事だなー。歌うことが不安だ、と言っていたまつくらくんの姿はもうなくて、自信が見える。
ラスト、ヤラと背中合わせで、ヘイッ!で頭を振るの、とてもいい。

SOLITARY
ソリタリはずっといいよなー。言うことない。いつだって最高だー。今回結構鍵だな、と思っているのはヤラが上手に走ってはけるときに、カイトが一番退場が遅いこと。あらゆるシーンでそうなのだけど、コウイチとヤラの真ん中にいて、末っ子だから見えるものがきっとあって、そういうことを考えながら動いている感じがする。

・Missing Heart
「やっぱり......オーナーの劇場に戻ったほうがいいんじゃないかな」
ということをあの場所で一番に提言できる末っ子って。。と思って胸がぎゅっとなり泣きそうになる。今回ゲンタが加入して、それでもカイトの方が年下に見える(笑)という光一くんの判断でカイトが一番年下の設定だけれど、それがすごくよいのだ。正解すぎる。
二幕の準備にみんなは早めに駆け出していくけれど、カイトはすごく困った悲しそうな顔で、まわりを見つめていて、そこでハマナカが「......カイト」って声をかけてくれるのだけれどその文ちゃんのやさしくてやさしくてやさしい声といったら。ああ、末っ子だな〜。

・Japanesque
今回の大きな改変はジャパだと思うのですが、最高なのですよ〜〜〜!太鼓!かなりかっこいい。太鼓だけが響き、盆も止まって、光も白いスポットのみになり、コウイチとヤラが二人きり、という最小限まで削ぎ落とされた演出がかっこいい。引き算だ。その後、福松・ハマナカ・テラが参入するのだけど、うらやましいなー。嫉妬だ。新演出のジャパネスクのシーンにうちの子も出して欲しかったしわたしも出たかった(無理です)。



<二幕>
Dead or Alive
シェイクスピア
・Don't look back
・New York Dream
・Higher
・ONE DAY reprise
・New Show Intro
・MUGEN
・太鼓
・Ladder Flying
・マスク
・夜の海
・大桜
・CONTINUE
・チェイサー




全体を通しても、いろんなことを新しく思う舞台であった。何回見ても新しい発見が襲ってくるし、新しい感情が湧き起こってくる。


キャストが変わると関係性ががらりと変わるのは、この舞台がメタで入れ子構造になっているからというのもあるし、それぞれの役どころに強烈なキャラクターを与えていないからだろうなと思う。それぞれが持っているポテンシャルをいかに舞台に反映していくか、ということが大きいんだよね。ただし、素のまま舞台に立ってよいということでもない。光一くんが光一とコウイチは同じでない、と言い切るのだから。


だから、カイトも、松倉海斗そのものではない、と思う。一方で、カイトは松倉海斗が松倉海斗を越えようとして生み出した何者かなのだ、とも思う。愛おしくてたまらないよね、3年間向き合い続けてきた一つの人格が、あんなに輝いて見えたら。


まだ公演が半分以上残っていることをうれしく、そして早々にさみしくなりながら、また今年もSHOCKの舞台に立つことが許された君を、本当に誇らしく思います。
今年もまた一つ一つ、目標を決めて積み上げていけますように。







―――

二幕の感想力尽きていますが、がんばろうとするとどんどん公開できなくなっていくのでひとまず。
また書きます。

2016年、現場まとめ

あけましておめでとうございます!!!



いや〜〜〜年末感、新年感ともに薄い年末年始を過ごしておりますが、恒例行事になっているあれこれの記録をつけ逃しているからかもな、と思って大そうじの息抜きにまとめます。年始のご挨拶などなどはまた別の折にでも。



2016/1/12 Johnnys' WORLD@帝国劇場
2016/2/8 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/2/10 月組Musical『舞音−MANON−』〜アヴェ・プレヴォマノン・レスコー」より〜/グランドカーニバル『GOLDEN JAZZ』@東京宝塚劇場
2016/2/15 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/2/16 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/2/20 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/2/21 「スーベニア」〜騒音の歌姫〜@Bunkamuraシアターコクーン
2016/2/25 West Side Story劇団四季
2016/3/3 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/3/9 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/3/10 Endless SHOCK@帝国劇場
2016/3/20 バレエ The Snow Queenプラハ国立オペラ座
2016/4/3 最高はひとつじゃない2016 SAKURA@東京芸術劇場プレイハウス
2016/4/9 NEWS LIVE TOUR2016 QUARTETTO@静岡エコパアリーナ
2016/4/10 NEWS LIVE TOUR2016 QUARTETTO@静岡エコパアリーナ
2016/4/16 ミュージカル 1789 バスティーユの恋人たち@帝国劇場
2016/4/29 ARABAKI ROCK FES.2016@みちのく公園北地区エコキャンプみちのく
2016/5/8 滝沢歌舞伎2016@新橋演舞場
2016/6/11 NEWS LIVE TOUR2016 QUARTETTO@東京ドーム
2016/6/12 NEWS LIVE TOUR2016 QUARTETTO@東京ドーム
2016/7/5 ミュージカル「エリザベート」@帝国劇場
2016/8/7 ジャニーズミスターキングサマーステーション@EX THEATER ROPPONGI
2016/8/8 Johnnys' Summer Paradise 2016 Hey So! Hey Yo!~summertime memory~@TOKYO DOME CITY HALL
2016/8/10 ジャニーズミスターキングサマーステーション@EX THEATER ROPPONGI
2016/8/12-14 RISING SUN ROCK FES. 2016 in EZO@石狩湾新港樽川埠頭横野外特設ステージ
2016/9/11 星組グランステージ『桜華に舞え』−SAMURAI The FINAL−/ロマンチック・レビュー『ロマンス!!』@宝塚大劇場
2016/9/24 ミュージカル「エリザベート」@梅田芸術劇場メインホール
2016/10/8 ミュージカル「エリザベート」@中日劇
2016/10/22 ブロードウェイ・ミュージカル「キンキーブーツ」<来日版>@東急シアターOrb
2016/11/12 ミュージカルミスサイゴン@帝国劇場
2016/12/20 ミュージカル「RENT」20周年記念ツアー来日公演@国際フォーラム ホールC
2016/12/26 十二月大歌舞伎 新作歌舞伎「あらしのよるに」@歌舞伎座

抜けがなければ以上32公演でお送りしました。
前年比114%ですね。



2、4、8月がわりと怒涛だったのもあって、下半期はゆるゆるでした。
今思えば2月とか...!3月とか...!意味がわからないな!!!でも実は授業始まっている4月のスケジュールが一番鬼だったりして。

前半のSHOCKから始まって、秋冬にはミュージカルを幅広く観れたことが昨年の収穫。上半期にそういうものに興味を示し始めたのが、やっとチケットにつながったのが下半期、という感じでしょうか。チケットを取りやすいところがミュージカルのいいところだなあと思いました。(※エリザベートを除く。まじでエリザベートを除く。)そんなエリザを帝劇、梅芸、中日でコンプリートしたことはちょっと意味のわからない出来事ですが、宝塚を宝塚で観た一週間後に梅芸にまた出向いている9月も意味がわからない。意味がわからないことだらけです。

全体を通してみると、2日前に決めたカルテット静岡遠征(ちょ〜〜〜楽しかった!大満足)から、フェスで行った仙台に北海道。宝塚遠征、思い入れのある梅芸、初めての名古屋・中日劇場、とけっこうフットワーク軽く生活できてよかったかな。一方で、達成できなかったこともあり、岐阜行きたかった...(遠征ついでの旅行です)し、福岡に遊びに行ったけど博多座には出入りできなかったのが悔しい。今年もたくさん地方にあそびにいけるといいな〜〜♪と完全に浮かれています。

SHOCKの春、NEWSの初夏、THEジャニーズの夏、エリザベートの秋、ミュージカルの冬。
クリエに行かなかったり、ジャニアイとかいうジャニワの後釜に行けなかったり、いろいろ例年と違う選択をしながらも、エンタメたくさん浴びれて楽しい一年でした。再演あったら1789、もう一度見たいなあ。

今年の抱負はというと、元日からNEWSの春ツアーが決まってわくわくだし、すでに松倉くん続投のSHOCKも差し迫っているし。ミュージカルも楽しそうな春ですね。宝塚も観たいもの、あったはず。グランドホテル絶対行きたいのです。そして、夏はレミゼを見たいです。すっかり縁遠くなってしまった(ような気になっている)セクゾンの現場も、あれば行きたいなあ。クリエも復帰したい(できるのなら)。なにより横アリでジュニアコンサートが決まっていることがうれしいので行くぞ!!!今年は今年で春からまたプレ新生活の予感もしますが、上手に付き合いながら、夢中になれる現場があるといいなあと期待しています。変わらず興味は散漫ですが散漫の中でも夢中になれるものが欲しいぞ!!!!!




kiicha.




ということで2016年の現場関連で書いた記事はこちら

▼ジャニワについて
kieui4.hatenablog.com

▼宝塚(まのん観て、宝塚文化に興奮して書いた)
kieui4.hatenablog.com

▼SHOCKに出てる松倉くんについて(覚書らしきものとポエム)
kieui4.hatenablog.com
kieui4.hatenablog.com

▼最高はひとつじゃないがめちゃくちゃ最高だったポエム
kieui4.hatenablog.com

▼EXシアターで久しぶりに揃った松松へ送るポエム
kieui4.hatenablog.com


だいたいポエムだな。。人に伝える気がない。。。
その他ミュージカルの感想は別のところにあるはずなので探してくれください。



去年一昨年の【現場まとめ】はこちら
kieui4.hatenablog.com
kieui4.hatenablog.com
それ以前はこちら
kieui4.hatenablog.com

SMAPは宇宙へ還るのか

SMAPについて、あんな人やこんな人が文章を書いている。一方で、書くことも侭ならず、口を閉ざすという道を選ぶ人もいる。それでいいのだ。わたしはどちらだろうか。閉ざしていた口を、というより考えないようにしていたことを、考え始めようと思う。ついでに記録に残しておく。SMAPがいる瞬間は、永遠でないのだから。わたしがSMAPのいる世界でSMAPのことを考える時間も永遠ではない、のだから。


ーーー


というなんともいえない書き出しだけど、どうもSMAPのことを考えると詩になってしまう。はてなブログが90日以上記事を書かないと広告出すよとか言ってきてわたしのブログにも広告が掲載されていたんだけど、その、90日以上ぶりの記事がSMAPのこと、という。うむむ。まとまらないまま書きます。


ーーー



発表がされた時から、なぜだろう、わたしはスマスマの毎週録画を外してしまった。SMAPの姿を見るたびに、「どうしてこのグループが失われるのだろうか」という身も蓋もない問いが降ってきて、悲しいとかさみしいとかいう感情ではなく、「よくわからない」という感情ばかりだった。これは薄れることもなく、本当に何度も何度も「わからなさ」と対峙したけれど、もはやその行為さえ虚しくって、毎週5人のそろった姿を見ることをやめてしまった。今まで当たり前に見ていた月曜10時の番組は、見なくなってもそんなに生活には支障が出ず、「最後」が近づくにつれてパフォーマンスのメッセージ性が増強していくという評判はTLで眺めながらも、「そうか......」程度の感想であった。



今週、スマスマが通常回最後と聞いて、やっと重い腰を上げた。「わからない」わたしは「わからない」なりに「見届けなくてはいけないのではないだろうか」という気持ちが湧いてきて、録画ボタンを押しておいた。SMAPは、すごいなあ、と思う。みんなみんな惜しんでいる。もはや誰かが言葉をかける程度では、覆らない決断を、応援しなくてはならないと思いながら、それでもみんな惜しんでいる。SMAPの最後を、花道を飾ろうと、みんなが餞を。タモリさんも、椎名林檎も、素晴らしい。SMAPじゃない誰かなら、彼らの言葉や歌で、「辞めることを辞める」選択をしてしまいそうなのに、SMAPはそうしない。自分たちで下した決断を、選択を、自分たちの力で正しくしようとしている。SMAPとは、そういう人たちなのだろう。



SMAPは、もはやこちらに有無を言わさず「美しく終わることを見せてくれている」と誰かが言っているのを聞いた。そうだなあと思う。19日のスマスマを見ながら、いつもの通りに番組の最後で東日本大震災と熊本大地震の募金のお願いをする姿を見て、また強く思った。ずっと思っていたのだ、「あの募金のお願いはいつ終わるのだろう」「みんなが東日本大震災の募金なんてお願いしなくなった今も、ひたすらに、やめるタイミングを失ったかのように、ずっと続けるただひとつのグループSMAP」「あまりにも続けてしまったがためにあれを終える決断をした瞬間に、『震災』という出来事全てが見捨てられるのではないだろうか」と思っていたのだ。終わり方を見失っていたのか、終えないことを選んでいたのか。わたしたちにはきっとわからないことだ。けれども、こうして最後は下された。SMAPというものが、スマスマという番組が、幕を降ろすという形で「募金のお願い」は終わる。一番酷くない形で。だれも傷つけない形で。「忘れた」のではないという体現で。ああ、これも一つの美しさなのかもなあ。そう思うわけです。



SMAPが失われることはやっぱりまだ「わからない」けれど、それでもSMAP自身が美しく終えようとしているSMAPのことはわかる気がする。確かにSMAPがいた時代はここにあって、ずっと消えない。みんなが未来で、5人の話をするために、5人は5人の終え方を演出している。「愛が止まるまでは、SMAPSMAPであり続ける」といつしか言ったものだけれど、これは愛なのだ。5人の。



ーーー



SMAPはみんなのものだった。全国のもの。だから、たぶん全員がSMAPを惜しむ権利があるし、その思い出を語る権利がある。SMAPはそんじょそこらのコンテンツとは違う。だれが新規、だれが古参、とかいう世界ではない。みんなに等しく開かれたコンテンツ、というかやっぱり本当の「国民的スーパースター」を体現したアイドルだった。


いつの日か元の姿に戻るのか、もう二度とこの形は見られないのか、しれっと共演したりして思い出話を語るのか、もう誰もSMAPの名を口にしないのか。未来はわからない。それはSMAPが決めることで、その選択を必ず彼らは「正しく」するに決まってる。そういう人たちだ。