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好きなように話させてよ

次の季節へ/2016年夏、六本木で見たもの

松松観劇記録をつけます。


わたしって松松が好きなんだろうか、みたいな問いを抱え続けた1年だった。結論はNOかもしれない。「松松」って半公式みたいな形をとっているけれど、正式にはグループじゃないから不安なんだと思う。好きって言って壊れちゃったら、たぶんだめになっちゃうから、好きじゃないって思っておこうっていうふうになっている。


だから、一年と半年あまり、まつくらくんとげんたくんがばらばらになってそれぞれの活動をしていたことはとても大事なことだった。正直、好きじゃないとか言っておきながら好きなので、二人が揃わないとそわそわしている期間もあったし、もう戻れないかもしれないなあ、それはそれでいいのかな、受け入れられるかな、と悶々と考えていたこともあった。おたくが少年の人生を勝手に悩むなんてエゴみたいだからあんまり人には相談できなかったけど、これでも結構勝手に悩んだ方です。


一年と半年、この時間に価値があったのか。
それが本当にわかるのは、二人が元の場所に戻ってきて、二人があり続けようとしてきた「シンメ」の姿を取り戻したときだと信じていた。それが2016の夏、EXシアターだった。いや、MADEクリエにいつの間にか付いたり、#Honey♡Butterfllyにいつの間にか付いたり、していたけど、気を抜いていたおたくなので追いかけられなかったよ。クリエのこと聞いたときはもちろんうれしかったけど。ということで、名前が最初から出ているはじめての公演であり、きっと松松がシンメとして証明する舞台は、EXだったのだ(都合のいい解釈ですけど)。


結論から言うと、一年と半年、価値があったのか、まだわからない。変わりすぎちゃったんだなーと思う。二人がそれぞれに変わっているのはもちろんなんだけれど、二人を取り巻く環境も、二人の周りにいる人もみんな、変わった。変わりすぎちゃった。だから、こう、絶対的な評価がむずかしくて、たった2時間×2でわたしに判断なんてできなかった。それに、そもそもわたしになんか、判断できないんだともおもった。二人自身はどう思ったんだろう。まつくらくんはどう思ったんだろう。絶対に、絶対に成長していることはまちがいないんだけれど、久しぶりにシンメの形をなして、まつくらくんは、どう思った?




社会人という道を選んだまつくらくん。選択が正しいかなんてわからないけれど、正しくしていかなきゃいけなくて、正しくしていけるのは自分しかいない。舞台の上で花が咲くように笑うまつくらくんが、伸びやかに歌うようになったまつくらくんが、変わらずフラフープが特技なまつくらくんが、しゃべっていなくてもマイクを口元に添え続けている生真面目なまつくらくんが、いたずらっこのように水鉄砲を抱えるまつくらくんが、後輩や同期たちとすれ違いざまにいたずらな顔をするまつくらくんが、かわいくてかわいくて、好きで好きで仕方がないと改めて思った。思ったから、やっぱりまつくらくんの選んだ道が正しくなるように、光溢れるように、声を届けたい。それしかできないかもしれないけれど、それしかできないのなら、そうしたい。まつくらくんのことが好きだけれど、何を見て、何を考えて、何を伝えたくて、何がしたいのか、全部はわからない。まつくらくんが今のシンメを、今の場所をどう思っているのか、全部はわからない。だから、時々教えて欲しくて、もし、まつくらくんが信じるものがあるのなら、それをわたしにも信じさせて欲しい。そして、願わせて欲しい。


パフォーマンスから溢れる誠意が、次の季節につながっていきますように。