空間

好きなように話させてよ

あなた

 


なんか大丈夫だ、って思ってたんだよね

どうしてだろう

だめかも、ともおもったけど

でも、大丈夫っておもってた

なんか嘘みたいに取り残されて

わたしの15年間

言葉届いたかな

決めたら聞こえなくなるあなただから

 


ジャニオタもアイドルのおたくもやめよう、あなたがいなければ意味がないから

 


わたしはわたしで向き合わねば

 


向き合えないのだけど

 


コロナのせいじゃん

ばーーーーーーーーーーーか

コロナのせいだよ

コロナじゃなくてもこうなったかもしれないけど、でも、コロナだったからこうなったんだよ

 


わたしの好きな人の好きな部分が偶然に好きじゃない方向に転がって現実を生み出し、今に至る

コロナのせいじゃん

 


あなたが板から降りたのなら、わたしの好きなあなたはいなくなると、そう思っていたし思っているけれど

そうでなくてもあなたの中にわたしが好きだった部分が生きていて

 


Parts of 4

 


ほんとうにばか

 


ため息ばかりついてしまうな

涙がなかなか出ない

祖母のことで泣き、自分の将来で泣き、身動きの取れない状況に泣き、泣きすぎて何で泣いているかわからなくなった一週間なのに、、今日は泣けないらしい

受け入れられてないからだろうか

受け入れているからだろうか

 


あなたの存在自体は失わずに済みそうらしいけれど

3つのものは確実に失った

あなたと3人の組み合わせが、どれだけ好きだったかわかるでしょうか

加えて、あなたの声が本当に好きだった

あなたの笑顔が、あの空間における笑顔が、特別好きだった

 


ウケるな、笑える、またかよ、

そういうつまらない言葉をつまらないな、と放っておけるだけの、

本物が

あったから

 


守ってくれなかった事務所と

守ってあげられなかったわたしたち

 


しばらくは世界のすべての出来事に毒づいてしまいそうだ

わたしのやさしい部分、どこへいってしまうのだろう

わたしはやさしくありたいのに

わたしのやさしさのなかにあなたがいたんだね

 


たくさん悲しみたい

あなたのおかげで、またわたしの、やさしい部分が増えたと思いたい 取り戻したい

あなたを好きでいたわたしは嘘じゃない

ほんとうにあったし、そういうわたしの積み重ねで、今のわたしがある

だれかがなにかを言ってきても、わたしだけはわたしを守ってあげられるようになりたい

あなたが歌ってきた歌が教えてくれること

 


何処かへ行ってしまいたい

 


あなたと出会えたおかげで出会ったたくさんのかけがえのない友達が、

今日会っていなくても今週会っていなくても今月会っていなくてもここ数年会っていなくても

わたしのなかに大切な存在としてあって

だから、

あなたからもらったものはあなただけではなくて

そういうものが、続いていくといい

疎遠になったりするかもしれないけれど

続いていく関係が、あるといい

あなたにとっても、そうであるといい

ここで出会った大事な関係が、頻繁に会わなくても心に宿って、ふとした瞬間にあなたを救ってくれるといい

 


最後までやって欲しかったし

せめてSまで、とおもうけど

プロジェクトをきっちりやってきれいに畳んだら

それはあなたが丁寧に末路を計画していたようで、かえって苦しい

ああ、一つの引き金がすべて悪い方に転がって、急ごしらえで出て行ったのだな、わたしに見えていたあなたは嘘をついていなかった、と思える今は、ありがたいです

 


このたった数か月が、違うものだったら、ここにまだいたのだろうな、とは思ってしまうけど

 


そういう一度決めたら走っていくところ

決断即アクションなところ

自分が信じる正義があるところ

すごく好きだったし尊敬していた部分でもあって、また垣間見えて微笑ましくなってしまうけれど

あなたはあなたで変わらないままにいるのかも、などと思ってしまうけれど

でも

あなたが一人になって歌う曲は、わたしの好きな曲じゃないかもしれない

それは本当につらい

 


シゲがあんなにおしゃれな曲を作っても、あなたはあんなにど真中な(尻軽で時々激重)曲しか作らないことが、思っているよりずっと大切だった

面白かったね 同じグループなのに

それを茶化して笑ったりしたこともあるけど

全然わたしの好きな曲のジャンル歌わないやん、とか思ったこともあるけど

でも声が好きで、あなたの声に合う曲を選んでいて、結局あなたの曲もたくさん聴き込んでいたんだよ

そしてとびきりかわいいグループの曲がたくさんあって、きっとあなた一人では選ばないけれど、その曲たちはあなたを選んで生まれてきたことも覚えていてね

 


この数か月、いろいろなものを静かに失っていく感覚があって

気づかないうちに腕がもがれていくような

虚しさが散り積もっていた

失うことに少しづつ慣れてきていると思う

もちろん得たものもたくさんあったはずだけれど

思い返してみればこの半年、臓器を失い、恋人との時間を失い、友人との時間を失い、授業を失い、海外就労の機会を失い、15年思いを寄せたあなたを失うのか

いいけど

もう、いいけど

奪うならひと息に奪っておくれよ

 


何かを大事に思えば思うほど、失うことは怖くなるはずなのに、

今日はなぜだか泣けない

たくさん悲しみたいのに

 


やっぱり、嘘のない人だったなあと、最後まで思うよ

そこがほんとうに好きだった

とても信頼できていた

たぶんほんとうに、3月まで、「ツアーでみんなに会えるのが待ち遠しいにゃんにゃん」って思っていたよね

12月の動画で「オリンピックにグループで少しでも関われたらいいなあ」と言ったけれど、ほんとうに思っていたよね

ツアーのパーカーを着て静岡から歌ったとき、きっとほんとうにツアーができなくて悔しかったよね

どこかで撮られた時もきっと、あなたはあなたの正義を抱えていた

お弁当を届けることだって、あなたの正義だったでしょう

家にいなくてはならないことと、困っている誰かのために行動を起こしたいこと、秤にかけてあなたにとって大事だと思った方を取ったに過ぎないのだと思う

推測しかできないけれど

 

悪くなんてないのに、あなただけが絶対悪なんてことまったくないのに、

事務所はわかってくれなかったし守ってくれなかった

堪忍袋の緒が切れたのは事務所ではなくてあなただったのではなかろうか

「大人だから、会社だから、社会だから、ルールを破るのはいけません」わかります

でも理由があってルールを破ったときに、言い訳も聞いてもらえないのですか?家族のように寄り添ってくれないのですか?

そういうふうにわたしには見えていた

調べたら3年前だったけれど、同じように晒されて、もう慣れっこかと思っていたけれど、不安で不安で不安だったのだとあなたが泣いていたよね

言いたいことを言わせてもらえなかったのだ、と思えて苦しかった

あなたはずっと、目に見えないどうでもよい他人の悪意に晒されてきたように思えたのだった

社会はあなたに冷たすぎたと思う

それを自業自得だと言われればそうかもしれないけれど、積み上げてきた信頼の問題であると言われればそれまでかもしれないけれど、

守ってあげたかったなあ

大好きな笑顔と、笑顔を許すとびきりの空間を


結局、世間やよその界隈からおもちゃみたいにされることが一番堪えたのかもなあ、と漠然と思っている

善意の顔した小さな悪意が積み重なって襲ってくることほどおそろしいことはない

 


わたしはまだ、あなたのことが好きです

 


よかった、辞めたい気持ちを持って嘘の顔を作って笑いかけられたり泣かれたりしないで

舞台の上で見せてくれるあのふわっふわの笑顔は、ずーっと嘘なく、いまも本物のままだから

わたしの一番愛していたものは守られた

だから好きなのよ

 


悲しいことがあった一年なら、悲しいことがあってね、と伝えてくれた

つらいことがあって苦しんだなら、そう言ってくれた

きっと言えないこともたくさんあっただろうけれど、誰かに決められたくだらないルールより自分の信じたいものを信じて越えてきた人だったよね

だからこそ、最後もあなたの選んだ言葉を受け取りたかった気持ちはあるけれど、一人で抱え込ませてごめんね、とも思う

聞いてあげられればよかったのかも、とも思う

 


あなたが一人になってしまうことが怖い

愛してくれる、そのままを受け入れてくれる人が近くにいるといいな、と願っている

あなたは愛される資格のある人だから

 


それは5万人の愛では満たされず、きっとたったひとりの、いや、ひとりでなくてもいいけれど、

一方通行ではなく互いに目配せできる距離の愛が、あなたのそばにありますように

 


ジャニーズだから、より、ジャニーズなのに、を目指すと10000字インタビューで言っていた

だれにも制御されずに、規範を壊して、泳いでいってほしい

 


もしかしたら「成功」や「才能」や「カリスマ」とかそういう言葉が好きかもしれないけれど、それは知っているけれど、そういうことを追い求める幸せがあることも知っているけれど

孤独にならないでほしい

 


強くなりすぎないでほしい

自分を強い人間だと思い込まないでほしい

泣きたいこともさみしいこともかなしいこともあるのが人生じゃん

そういう人間らしい涙をこらえているのがあなたじゃん

 


後悔のない人生を

 


成功ではなく愛のある人生を

 


「どれくらいの愛を伝えられたら

好きなのに泣かなくていい?

どれくらいの日々を乗り越えたなら

涙は想い出になるの?

どうすれば胸に残るこのぬくもりを

忘れられるの?」

 


わたしのエゴもエゴでない願いも、選り分けてしまったらなにがほんとうにわたしの言葉だか分からなくなってしまいそうだったから、

こうしてぜんぶ流してしまいます

あなたを思っていたこの瞬間あの瞬間その瞬間、言葉が溢れて止まらない

わたしがあなたのことを好きだという気持ちがまだ満ち満ち溢れている間に、嘘じゃなかった時間を真空パックするための言葉たちです

週が明けるのが怖いのよ

変わってしまうのが怖いのよ

 


「息継ぎも出来ないほどの

愛を教えてくれた人の

いまはただひとり 幸せ願うだけ」

 


わたしは、あなたを好きでいられた人生を送れて、本当に本当にしあわせだったよ

てごしくんに、てごちゃんに出会えたから、今のわたしがあると本当に思います

たくさんの感謝を。

抱えきれないほどのたくさんの愛を。

 


あなたに

 

 

 

 

 

 

 

 

20200619-20200622 4日間の記録