空間

好きなように話させてよ

健康大事

おたくな事柄で書くことがほんと、ほとんど思いつかないもので、自分の健康についてとか書いてみる。書けんのか。わからん。書いてみる。まじで、健康大事(二行目にして本日の結論)

 

今日退院した!入院前にやたらと他人の闘病ブログを読みあさっていたので、自分も記録でもつけるか、と思っていたものの、手術後2日目・3日目の体力のなさとしばらく筆を置いていたことから動けず、そうしたら気づいた時にはもはや記憶がほとんどなくなっていた。ふつうのご飯が食べられるようになった時には、流動食時代に食に恋い焦がれていた気持ちも思い出せなくなり、傷跡の痛みが薄れていくにつれて、ジリジリと痛んでいたときの苦しみも忘れた。体力のない中でコツコツと綴り続けてきた先人たちに畏敬の念である。

 

病状は卵巣嚢腫(要は卵巣の腫瘍)であった。大きくなく(6~7cm)良性なら、経過観察などでいいくらい無害なものらしいが、わたしのは20cm越え(そもそも卵巣は親指くらいの大きさらしい)だったので地元の婦人科に診療にいった瞬間に手術を宣告され、大学病院送りにされた。帰国後3日で手術への道がひらかれるトントン拍子ぶりである。トントン拍子はいい時に使う日本語かもしれないがそれくらいのスムーズさで、言葉を失った。

まあ命に別状はないのですが、卵巣嚢腫とか子宮筋腫とか、婦人科系の疾患は「沈黙の臓器(サイレント・キラー)」と別名があるように(ググったらめちゃくちゃこうやって称されている。何に対してか知らないが、かっこつけている。)痛みを伴わないことが多く、自分じゃ気づかないらしい。検診が大事。定期検診が本当に大事。

おそらく良性なので、ほっと一息ついていられるけど、全然悪性の可能性もあるし、その場合も沈黙を貫く臓器らしいのでまじで検診が大事だ。

 

留学中に自分の健康に目が覚め、今に至る。生理がいくら不順であろうと興味がなかったし、自分の健康さを過信して二十数年自分に無理を強いてきたので、今気付けて本当によかったなーと思う。学業を脇に置いて、留学の一番の成果として掲げている。

ちなみに現在のわたし、生理用品に軽減税率が適用されていないことにめちゃくちゃ腹が立っている。

 

///

 

入院中ひしひしと思ったのだけど、自分の痛みは自分にしか分からないので自分で伝える努力をしないと誰も助けてくれない。そして、伝えたところでわたしの痛みは医者の痛みじゃないから、わたしだけが痛い。2日目の夜、傷跡周辺が火にくべられたように痛くて呻いていたのに世界は順調に進んでいてめちゃくちゃ心が折れたのだった。(とはいえ、気づいたら痛みはしぼんでいくので人間すごい。わたしすごい。医学がすごいのかもしれないし薬がすごいのかもしれないが。)

 

はじめての病院での10日間は、思ったより快適でもあった。思ったより忙しくもあったけど、テクノロジーが進化していて感動さえする機能てんこもり建物、って感じだ。身体にコードをつないでいれば、データがナースステーションに飛んでいくので、これ、いずれ全てできるようになるだろうな、と思った。とはいえ、入院の質は看護師さんの質とも思った。看護師って面白い仕事だ。めちゃくちゃパーソナルな部分ある。スキルはもちろんあるんだろうけど、それよりどういう人か、っていうのがめちゃくちゃよくわかる。感性の合う人に当たった日は体調がいい。おもろいなー&わたしにはできない。畏敬の念。

 

そんでわたしはグレイズ・アナトミーを順調に見ている。腹切りの事前準備として見始めたのだけどついにシーズン5まできた。シーズン12まである。やばい、永遠に見られるコンテンツを手にした無敵の気分である。コード・ブルーも恋しい。映画もよかったんだよね、また次を観たい。

 

///

 

自分の身体を大事に思ってくれる人の存在を感じたので、そういう友達を増やして人生のリスクヘッジをしたいなーと思ったのと(というかそういう存在のことを友達と呼ぶんだと思った)、その上で結局自分の身体を大事にできるのは自分だけなので、自分の健康のことくらい自分が関心持ってあげないとどうしようもねえぞ、責任持とうな、わたし。

 

結論は、健康大事、です。覚えて帰ってください。あと、定期検診に行こう。