空間

好きなように話させてよ

星座を広げて生きる/宝塚初心者のうわ言


懲りずにブログを書きます。これだけの衝動を持って毎回訴えかけてくる宝塚ってすごくない?なんかわかんないけどとりあえずブログ開いてなにか書き始めなきゃって思う宝塚ってすごくない?(と、もはやジャニーズ現場に行ったごときでは長文を書けなくなったわたしは思います)


初めて宝塚を観て書いたのはこれ。

kieui4.hatenablog.com


今日は「舞音-MANON-」と「GOLDEN JAZZ」の二本立てを観てきました。あ、そうそう、そうちゃんがマリ嬢に連れて行かれたあの舞台です。月組さん。みんな美人。


言っても、これがわたしにとって3回目の宝塚で、1回目がさきほどの記事の宙組グスタフ、2回目が2回目にしてなぜかムラ(本家宝塚市の劇場をそう呼ぶ、らしい)の星組ガイズ、そして今回が月組マノン。たった3回なので、ちょっと知識でいうとなにも言えないんですけど、観劇後おたくじゃない友人と喋っていて思ったことがあったのでそれを中心に書きます。ちなみにたった3回ですけど、おたくじゃない人からすると3回はけっこうな回数らしいです。「え〜もうそれファンでしょ!」と言われました。どうでしょう。


「宝塚の何が好きなの?」と言われるとその答えはなんなんですかね。まだよくわからん。もちろん男役の人はみんなかっこいいし、娘役もかわいいし、そんなの百も承知ですけど、じゃあそれだけかっていうときっとそうじゃない。たぶん、わたしは宝塚を取り巻く「文化」が好きで、それを知りたくて舞台を観ています。だから、答えは今のところ「文化が好き」。


「文化」ってなによ、って話なんだけど、舞台上におけるいろいろなしきたり、組子や組を取り巻く伝統的な番手、世代を超えて芸能として存在し続けていること、ファンの振る舞い。そもそも突き詰めると舞台の上にいるのはみんな女の子で、女の子たちが男役をすることが当たり前の世界であることがすごく面白い。絶対不自然なのに。でもその不自然さを美しさとして受け入れている、つまり、みんなが知っているはずの大きな「嘘」を演者と観客で共有しているんですよね。


あと、すごく形式や格式が重んじられていて、例えば舞台構成だけをとってもオーケストラピットは固定だし、オケピの前にある「銀橋」と呼ばれる橋も宝塚・東京の両劇場に設けられていて、当たり前。その存在がすでに「宝塚らしさ」であるくらい。それに、トップさんしか銀橋渡りしてはいけないとか、そういうあれこれもある。ちなみに公式で用語はまとめてくれていたよ。

kageki.hankyu.co.jp

これだけ、格式があるのに、「るろうに剣心」をミュージカルにしてみたり、そういうところはすごくフレキシブルでこれまた面白いなあと初心者のわたしはふんふん唸った。あと、どうしても生徒さんたちの私生活がミステリアスだし、OGさんたちがテレビで語る宝塚像も(学校の話だからかもしれないけど)きっちりしているので、そういうふうに想像しがちだけど、ゲームが好きな生徒さんやはたまたカミセンに憧れてジェンヌになる人もいるくらいだから面白い。
ファンのひとたちが推しを「贔屓」というのもすてきだし、どこかで宝塚の界隈の人はチケットのやりとりなんかにすてきな封筒とちょっとばかりの香水をふりかけて、なんて話も聞いたことがあるし。挙げれば本当にキリがないくらいおもしろいんですよね。劇場に行けば、キャトルレーヴというお店もあるし、おばあちゃんやおじいちゃんが観劇に来ているのもわかるし、出待ちや入り待ちの列なんかもあったりして、どんどん知りたいこと増えてくる。本当に超楽しい〜〜〜!

しかも今日はトップコンビ以外を見つめるという経験をして、また楽しくなっちゃった。あーさの顔が超好みなので、双眼鏡でじゃんじゃんトリミングした。(あーさは中山優馬くんに似てると噂の彼。)金髪がとても似合う美人なんだけど、今回の役は黒髪で、アニメの主人公みたいだった。顔立ちきれいすぎ。ショーではがしがし踊るあーさも観れます。ミュージカルとショー合わせて3500円から!安いよ安いよ!






とにかく、宝塚の世界には知らないことがいっぱいで、知れば知るほど点と点がつながって星座が広がる。まさしく新しい言語を手に入れたようで、わくわくする。めっちゃ楽しい。ジャニーズJr.を応援し始めた時もこんなだったかも。新しいものを知ることはこんなに楽しい。
「なんで宝塚好きなの?」って言われたら言おう、「何が好きかはまだよくわかんないけどめっちゃ楽しいんだよ」って。楽しいから好きなんだもん。まだこんなにわくわくできることがこの世界にはあるって、本当にすばらしいね!

時の旅人はかえってこない/JW覚書

千秋楽からだいぶ経つんですけど、考察でもなんでもないんですけど、なんとなく思ったことをここに書き残しておく。光と影の二部構成です(予定)(どうなるかは知らん)。



<光編>

結局、2015年に1回、2016年に2回(マチソワ)も観れた舞台だったんですけど、当初はまつくらくんもいないのに3回も、とか思いつつ、終わってみれば3回観れて本当によかったなという感じでした。満足だし、後悔はない。それから、初演、トニワと観てきて(去年のは観ていない)今回がもしかしたら一番楽しかったのでは、と純粋に思う。つまり頭おかしい度増してるってことなのかもしれないけど。


よかったのは、メンバー総入れ替えで賛否はありつつもこれがジャニワの真骨頂だなと思わざるを得ないようなフレッシュな感じがしたこと。新しい顔が揃うのは久しぶりだったので、なぜか闘志湧いた。HiHiもClassmateJも網羅したよ。天才Gはへたくそなパンダ描いていたころから見ていたので、本当に大きくなったし、踊りも上手くなっていて感心しきり。
個人的に言うと、2列目ドセンで観る機会があったこともよかった。この席は観るものの選択肢を与えられないので、観たいものを観れないというはじめての経験をしました。ジャニワとは観たいものの選択の連続だと思っていたから、いつも奥の方だったり上手や下手だったり、双眼鏡でトリミングして自分の舞台を編集していたけれど、寄りのジャニワは寄りのジャニワですごいっすよ。けんしょりをこんなにまじまじと観たのはいつぶりだろう、と思うし、その一方で普段見ていたけんしょりフライングは一切見えないという。しかし接近戦のアイドルは美でした。めっちゃたのしかったです。



<影編>

早々に影編に突入しますが、このおかしい度が増していく感じはつまり、何かの終わりなのではないかなと思ってしまったんです。で、すっごいさみしかったんだよね。あちらこちらから覗いて見える身支度にも近い「何か」にわたしは怯えている。さみしい、って思う。好きな世界の扉がもしかしたら閉じてしまうかもしれない、それが、こわくて。

今まで、演出家として、もう、振り回すかのように会期中に改変を続けていたことで有名だったけれど、今年は全然それがなかった。かろうじてショータイムのクリスマスメドレーがはつうたになったくらいで、そんなん季節モノだろ!っていう。前日だったか当日に変更があったらしいけれど、あの賛否を呼んでいた「初日と千秋楽が別物」事件はなかった。ああ、これはもう完成形に近づいたのだなと。毎日手を加えて完成を急いできた作品だったけれど、今年は演出も誰かの手に託して、静かに見守っていたのかなと。これが最後の形であるということをゆっくり確認するかのようだな、とさえ思えた。


自身が投影されていると解釈して然るべきプロデューサーも、けんしょりの二人に舞台を継承して、もう自分がいなくてもやっていけるだろ、と言う。「狂気の人は真実の人だから」と自分の功績だけ整えて(たぶんじいじは狂気の人でしかないと思われたままなのがいやだったのだ)、もう帰らなくていいように、伝えるべきことはきちんと伝えて。毎年こういう演出だったかは定かじゃないんだけれど、今年のプロデューサーは本当に印象的だった。「継承」を語る演出がすごく妙だった。



宇宙はあの世で地球はこの世です。はあ。





以下、キーっぽかったセリフ。


「真実は狂気の中にあります 狂気の人は真実の人です」
「きらいなのか?悲劇が。人間の素晴らしさは悲劇の中にある」
「あなたは人を愛したことがないのか。俺は愛した証を残したい、永遠に。生きている限りしあわせを求めなくては。しあわせはどこにあるんだよプロデューサー!」
「どうしてあなたは悲劇ばかりをショーにするんですか?」
「この世界には悲劇の方が多いからだ」
「この世は悲劇ばかりじゃありません」
「悲劇に向き合ってはじめて人間の強さややさしさを知ることができる。そこから目を背けては駄目だ」
「悲劇を受け入れる…それがあなたの目的なんですね」
「狂気の人と呼ばれるのは、それはすべてを見なければ気が済まないからだ。愛と優しさ、残酷さをしっかりわからないと」
「未来を感じられなければ今はない」
「ショーは平和の象徴か。」
「人間の作り出す光と影のすべて」
「未来とは、ユートピアなんだ」


結局この舞台のキーワードは真実・狂気・悲劇・人間・愛・平和・光・影・過去・現在・未来なんだと思う。わたし自身は「真実」をどう解くかをけっこう悩んだんだけれど、戸塚くんがパンフで語った「ステージこそが真実」ががかなり本質を突いている気がした。「ステージは狂気の中にあります 狂気の人はステージの人です」で解ける。人からは狂気だと後ろ指をさされるけれど、たぶんそれはこの世の悲劇のすべてを投影しようとする、すなわちそこから見える人間の強さややさしさを見せたいと願う、ステージの作り方が正しいものであった、自分が人生をかけてやってきたことは正しかったのだと。たぶんそう言いたい。「狂気」的に舞台をつくる姿勢は、実は人間というものに愛を持った人でなければできないだろうと、思うのです。ショーに、ショーに立つ人間に、そうでなくとも人間すべてに、可能性があると信じ続けられた彼は、わたしは愛の人だと思います。


もうあと何年続くかわからない舞台。行ったことないけど行きたいなって思った人はすぐに行くべき。もしかしたら何十年と作品は残っていくかもしれないけれど、本当の意味でJohnny's Worldと言えるJohnnys' World*1はもう限りがある。もうほとんど終わりかけているのかもしれない。実際彼はかなり手放していると思うし、そういう音がする。


来年も、観られるといいのだけれど。

*1:舞台のタイトルが「ジャニーの世界」ではなくて「ジャニー一家の世界」であるのは妙だよね

東京界隈映画館便利リスト /2016.1更新

女子大生のための東京界隈映画館便利リスト <2016更新>
(料金、割引ともにレディースデイ・学割の表示)
言ってしまえば、わたしが映画を観るときにザッピングする用のリンク集。

▷新宿

・新宿ピカデリー

料金:1500円(水曜日と1日は1100円)

>>新宿ピカデリー 上映スケジュール[公式]
松竹系

新宿バルト9

料金:1500円(1日は1100円、平日昼間15:30~18:00は1400円、12/1は1000円)

>>新宿バルト9|上映スケジュール

・TOHOシネマズ新宿(NEW!)

料金:1500円(水曜日と1日と14日は1100円、12/1は1000円)

>>TOHOシネマズ 新宿:上映スケジュール || TOHOシネマズ

新宿武蔵野館(1月末〜9月末改築のため閉館)

料金:1500円(水曜日1000円、1日は1100円、12/1は1000円)

>>上映時間 | 新宿武蔵野館

・シネマカリテ

料金:1500円(水曜日1000円、1日は1100円、12/1は1000円)

>>上映時間 | 新宿シネマカリテ

テアトル新宿

料金:1500円(水曜日と1日は1100円、日曜20時以降1300円)
(会員だと一律1300円、火曜日金曜日は1000円、年会費は1000円)

>>上映スケジュール | テアトル新宿 | テアトルシネマグループ
テアトルシネマ系、角川系

角川シネマ新宿

料金:1500円(水曜日と1日は1100円)
(会員だと一律1300円、火曜日金曜日は1000円、年会費は1000円)

>>上映中の作品 | 角川シネマ新宿
角川系

・K's cinema

料金:作品による

>>上映スケジュール | ケイズシネマ
単館系

・シネマート新宿

料金:1500円(水曜日と1日は1100円、25日は1000円)

>>Cinem@rt- シネマート新宿 | タイムスケジュール | 映画館

▷渋谷

・TOHOシネマズ渋谷

料金:1500円(水曜日と1日と14日は1100円、12/1は1000円)

>>TOHOシネマズ 渋谷:上映スケジュール || TOHOシネマズ
東宝

・渋谷HUMAXシネマ

料金:1500円(水曜日と1日は1100円)

>>渋谷HUMAXシネマズ|HUMAX CINEMA WEB 株式会社ヒューマックスシネマ

ヒューマントラストシネマ渋谷

料金:1500円(水曜日と1日は1100円、日曜20時以降1300円)
(会員だと一律1300円、火曜日金曜日は1000円、年会費は1000円)

>>上映スケジュール | ヒューマントラストシネマ渋谷 | テアトルシネマグループ
テアトルシネマ系

・渋谷シネパレス

料金:1500円(水曜日と1日は1000円、20時以降1300円)

>>渋谷シネパレスオフィシャルウェブサイト|ホーム

・シネクイント

料金:1500円(水曜日と1日は1100円、半券で1000円)

>>CINE-QUINTO SCHEDULE

シネマライズ(閉館)

料金:1500円(平日と日曜最終回、火曜日、1日は1000円)

>>シネマライズ オフィシャルサイト

ユーロスペース

料金:1400円
シネマヴェーラでも使える会員一律1200円(シネマヴェーラでは800円)、年会費1200円)

>>ユーロスペース

・UPLINK

料金:1200円(水曜日と1日は1100円、平日は学生いつでも1100円)

>>UPLINK
単館系

Bunkamura ル・シネマ

料金:平日1100円、休日1500円(火曜日と1日、日曜最終回1100円)

>>上映中の作品 | ル・シネマ | Bunkamura

▷六本木

・TOHOシネマズ六本木ヒルズ

料金:1500円(水曜日と1日と14日は1100円、12/1は1000円)

>>TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:上映スケジュール || TOHOシネマズ
東宝

・シネマート六本木

料金:1500円(水曜日と1日は1100円、25日は1000円)

>>Cinem@rt- シネマート六本木 | タイムスケジュール | 映画館

▷有楽町

・ヒューマントラストシネマ有楽町
・丸の内ピカデリー2
・角川シネマ有楽町
・TOHOシネマズ日劇
・TOHOシネマズスカラ座/みゆき座
・有楽町スバル座
・TOHOシネマズシャンテ

▷その他

早稲田松竹高田馬場

料金:二本立て1100円(ラスト一本と1日は800円)

>>上映スケジュール | 早稲田松竹
名画座

飯田橋ギンレイホール飯田橋、神楽坂)(追加)

料金:1200円(1日、ラスト1本1000円)

>>飯田橋ギンレイホール

・キネカ大森(大森)

料金:名画座1000円(ラスト一本900円)、通常1500円
(会員だと一律1300円、火曜日金曜日は1000円、年会費は1000円)

>>上映スケジュール | キネカ大森 | テアトルシネマグループ
テアトルシネマ系、名画座

・目黒シネマ(目黒)

1200円(ラスト一本900円)

>>目黒シネマ(大蔵映画)公式WEBサイト

名画座

下高井戸シネマ(下高井戸

料金:1000円〜1300円(火曜日と1日は1000円)

>>下高井戸シネマ

川崎市アートセンターアルテリオ映像館(新百合ケ丘)

料金:800円〜1500円(金曜日と1日は1000円)

>>川崎市アートセンター アルテリオ映像館|タイムテーブル

・吉祥寺ヲデオン(吉祥寺)

料金:1500円(水曜日と1日と誕生月は1100円、20時以降レイト1300円)

>>上映中映画 - 吉祥寺オデヲン

・吉祥寺プラザ(吉祥寺)

料金:1500円(水曜日と1日と誕生月は1100円)

>>上映スケジュール - 吉祥寺プラザ

鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉)

料金:800円

>>鎌倉市川喜多映画記念館 | 鎌倉市川喜多映画記念館です。



すべてわたし調べです。この記事による不都合や問題の一切の責任は負いかねます。
最後に、ときどき眺めては参考にさせてもらってるサイトのリンクを貼っておきます。
▷▷魅惑の名画座

ジャニーズ楽曲大賞2015に投票しました

年始の恒例行事、楽曲大賞です!
去年は投票し忘れたようですが、今年は忘れず投票したよ!あれこれ書きながらここに残しておきたいと思います。



楽曲部門1位 「YOLO moment」 中山優馬
コメント 今年一のハッピーソング。朝一番に選ぶ曲は大抵YOLO momentでした。ゆうまくんの持つあたたかさと強さで彼の生きてきた日々が歌われているような気さえします。楽しく生きることを歌っていますが、どこか悲しみを捻じ伏せている切なさもあるのではないでしょうか。 それでも体も心も踊るとにかくハッピーな、そして私たちの毎日に力をくれる、そんな一曲です。

追記
本当によく聴いた一曲です。視覚的な面でも、ジュニアをうしろにつけて各音楽番組に出るゆうまくんが素晴らしかった思い出がある。とにかく楽しく生きる、楽しく生きたい、いこうよ、ハッピーでしょ、ってハッピーの押し売りしている曲なんだけれど、歌い手がゆうまくんだからかいやらしくないし、それどころか彼の抱えるほんの少しのさみしさにギュってなる。ラジオで自分の発言によく笑うゆうまくんの、楽しそうな声を聞きながらいつもわたしは仲間のことを考えてしまうのだなあと思った。



楽曲部門2位 「White Love Story」 NEWS
コメント 愛だらけのNEWSが好きで、この一曲を選びました。まさかのウエディングソングなのに、NEWSとファンの関係に落とし込もうとする彼らの甘さがすごい。どこまでも透明感を失わず、おとぎ話の王子様であり続けてくれるところが、とても四人らしいと思います。

追記
とんだテゴシゲソングだな!!!
まあ、ツアーの演出は凝っていなかったのでそこに賛否はあると思うのですが、4人でくっついて階段に座って歌う、というシンプル極まりないスタイルをこなせるのはNEWSしかいないような気さえしてきた今日この頃。楽曲大賞なので、あまり演出は加味せず2位に選びました。とんだテゴシゲソングです。



楽曲部門3位 「この手をつなごう」 Sexy Zone
コメント いつでも必ず君を見てるよ/誰もが一つしかない星なんだ/夢に向かうはじまりのために 初めて名前をもらったグループで与えてもらった曲がこんなにも少年性とアイドル性を持っている曲であることが最高にエモい。舞台の上で輝く星はどれも同じではなく、そして皆それぞれに夢を見ている。この曲は彼らの一歩を祝福するようであり、仲間の儚さをそっと示唆しているようでもありました。さすが、馬飼野松井楽曲です。

追記
思い出した、2014年の楽曲大賞でも未音源に選んだのでした。それくらい思い入れがある。思い入れがありすぎる。しかし、悲しいかな2014年の彼らと2015年の彼らでは置かれている状況が全く異なるのだね。すると楽曲自体から、切なさやさみしさ、儚さが滲み出てきてしまって止まらない。紛れもなく「はじまり」を意識したレビューを書いていた去年が懐かしい。きらめきのなかで誤魔化しきれなかった揺らぎが、ありありと見える。
この曲を書いてくれた馬飼野・松井コンビの深さを感じるばかりです。

2014レビューより
「この手をつなごう」Sexy Boyz・Sexy 松

いつでも かならず 君を見てるよ
涙は 僕らを結ぶ星なんだ
夢に向かう 始まりのために
さぁこの手をつなごう

この歌詞が大好きなのだ
これを歌いながら六人で手をつなぐ姿が、手を叩き合う姿が、とても好き。たとえつらくて泣いたとしても、その涙はきっと未来になる、そう信じていて欲しい。そしてその涙が仲間の中で意味のあるものになって欲しい。誰かの涙が、本人たった一人のための何かではなくて「僕ら」に通じるんだ、仲間だもの。
いつでもかならず君を見ているよというのはファンかもしれないし仲間内かもしれないしまわりの大人かもしれない、分からないけど、この歌詞が少年たちの唇からこぼれているという事実を過大解釈していろいろ託してごめんね。
さあ、始まりのために。

楽曲部門4位 「Wait for You」 V6
コメント 20周年を迎えたV6がまだまだ上を見ているのだという、高らかな宣誓のように思えて慄きました。あなたのことを待っているよ、一緒に行こうよ上へ、いつも一緒でしょう?とファンをさらに高みに連れて行こうとする姿は、ここまで連れて来てくれたファンや仲間への感謝と重なり、胸がいっぱいになりました。やさしいね、V6。

追記
はじめて連れて行ってもらったV6のコンサート、それもメモリアルなコンサート。エモいコンサート大好き芸人はこの楽曲をファンに向けて歌うV6が最高だなと思いました。十分地位もあって人気もあって、この世界の上にいる人たちのように思えるのに、彼らはまたその上を見ていて、そしてここにいるファンのみんなを手放す気もない。みんなまとめて連れて行きたい、上へ上へ。すごいなあ、ほんとうに。という曲です。夢の中にいるみたいな音圧が気持ち良い。



楽曲部門5位 「愛が止まるまでは」 SMAP
コメント 近年のSMAP楽曲のお洒落度の増し具合がすごい。そして、一番上に君臨する彼らがそうやって新たな曲調を取り込み続けていることがアイドル界全体の推進力なのではないかなと思わざるを得ないです。愛が止まるまでは、きっとSMAPSMAPであり続ける。

追記
絵音すごいぞ、という2015っぽさを含めての「愛が止まるまでは」。アイドル曲を外注してもこれだけ歌いこなせるのだぞということを存分に表現しているSMAP先輩ですが、なんでもない瞬間にこれだけの楽曲をさりげなくリリースしてしまうところにも凄さがあるなあと思う。うらやましいという嫉妬もありながら、もちろん憧れもある。



次点は
「愛を叫べ」嵐
「山手線内回り」タッキー&翼
「キラリト」KAT-TUN(田口中丸)
「Sweet Martini」NEWS
ですね、5位はけっこう迷った。キラリトはドームにて瞬間で好きと思った。今となってはセンチメンタル。山手線は5月のあたらしい風を感じることも含め、滝つがこういうことをできるという感慨がある。シンプルに活動が続いていることにも、それも今までからは想像できないハピネスさを伴っていることにも。楽曲もクセになる。



MV部門 「KAGUYA」 NEWS
コメント このMV最高なので騙されたと思って観てください!!!何が最高って手越さんの顔の機微が最高です!!!!! 天下の蜷川実花が撮ったことで話題のMVでしたが、そもそも蜷川実花にオファー出したがっていたのが手越祐也で、そして蜷川実花に使えるカットが多すぎて悩ませるのも手越祐也です。親和性が高すぎる。本当に捨てカットがない最高のMVになりました。

追記
我ながらこのコメントひどいなと思うわけですが、本当にKAGUYAはすばらしいPVを加えて完全な形になる楽曲であった。最高だ〜〜〜。久々にこんな最高なPVに出会ったと思う。一瞬一瞬すべての顔が美しくて艶やかでかわいらしくてきれいでときめく。ただただときめく。この人はコンサートでしかしない、ファンの前でしか見せない顔を持っている人だけれど、このKAGUYAの中でしか見せない顔も持っている人だなと確信した。すごいもん見たぞ、という気にさせる。見てください。



未音源化部門 「この星のHIKARI」 SixTONES
コメント 楽曲大賞をあげたいくらいの名曲が生まれた...と少クラ初見で思った本当にいい曲。言葉にするのが野暮なくらい本能的にいい曲。かつジェシーと京本の組み合わせがボーカリストとして最高だと思っているので、声色やキーを考慮して彼らのために作られた楽曲で彼らの魅力が存分に発揮されているのが素晴らしい。この楽曲だけでも武器になるよ!

追記
これは本当にいい曲!本能的にいい曲!他になんと言ったらいいかむずかしいくらいいい曲!
きょもじぇしが最高で、しんちゃんのダンスも生き生きしているし、ジュリも顔ができているし。ほっくんもいい、楽しそう。ね。楽曲大賞です。YJの人たちの好きそうな曲です。
この曲と勢いを持ち合わせて駆け上がればそう遠くないのにと思うのだけれど、この曲で勢いはつくだろうか。2年前にこの曲を歌ったらデビューを勝手に確信していただろうなと思った。全力で背中を押していたにちがいない。いい曲なんだよなあ、いい曲だからなあ、いい曲なんだけどなあ。いい加減わたしは見て見ぬ振りをするのをやめたい。

次点で、「HiHiJET」「お兄ちゃんガチャ」



現場部門 Endless SHOCK 2015
コメント 2015年のSHOCKはいろいろありました。本当にいろいろありました。その度に思い入れを強くした現場です。個人的には応援していた少年がここに立つという思ってもみない展開を迎え、勝手に心配したり不安になったり忙しなく心を揺らしていましたが、本物のSHOCKの舞台に立つカイトの堂々さに感涙しました。この演目自体の素晴らしさも、カンパニーの素晴らしさも、何にも負けない最高のエンターテイメントだと思います。

追記
なんだかこの舞台の話をするのにいちJr.のファンの視点から書くのは、とか思ってしまったんだけど、その視点でしか書けないから仕方がなくこんな感じになってしまった。松倉くんのステップアップの一段としてカイトがあったことがわたしは本当にうれしい。その夢を見せてくれた松倉くんがほんとうにうれしい。大きな大きな一段だった。この世界は実力主義だろうけど、少なからず運も縁もあって、その全部を掴んであの舞台に立つ権利を手にいれた松倉くん。すごくしあわせな一年であった。堂々とやり切る姿を見て力も幸福も感動も、そのすべてをもらった。ありがとう。



コンビ部門 手越祐也加藤シゲアキ
コメント 今年も「てごしげ」を最高に楽しませていただきました!言わずもがなNEWSの末っ子同い年(4か月違いの11日生まれ)の二人ですが、自他共に認めるNEWSの「太陽と月」です。似て非なる、しかし似ているこのコンビが本当に面白い。長くなるので語り継がれるエピソードは割愛しますが、2015年は「シゲの漬けた梅干しを誰よりも待ち望む手越」を受けて言ったシゲの「手越のために梅干し漬けてるようなもの」が素晴らしかったです。そしてそんな手越の食べた形跡を確認してちょっと喜ぶ加藤シゲアキでした。

追記
これ、どれだけ書いてもレコメンドにしかならなくて、笑いながら書ききってしまった。てごしげは最高。てごしげは最高。あんまりこじつけて面白がりたくないタイプなので、勝手なシンメ萌えとか控えているんだけど、てごしげは向こうが提供してくるからね...。ナチュラルに生まれるおもしろさ...。



自担部門 松倉海斗

昨年は連名にしましたが、今年は一人だけとのことだったので松倉くん。少クラ等で見かけなくなり、映像資料が少なかったのがやっぱりさみしかったのですが、テレビ露出より現場という指標で見たらWhiteよりEndless SHOCKのほうが震えた。(大泣きしたんだけど。)少ないテレビ露出の中では、グリーンピースが嫌い王とかいうわけのわからない王様として細切れに出演させてもらえたりと、なぞの愛され方を見せてくれました。