空間

好きなように話させてよ

かなしみは夜の海越えて

 

たくさんの子に愛を書いていたら、もちろん一番好きなあの子にも書きたくなる。

 

今年もたくさん夢を、光を、見せてくれてありがとう。本当に特別な時間だった。こうして手を引いて世界でいちばんの場所に連れて来てくれること、何より誇らしくてうれしいことなのだよね。今年は三月の途中に200回目を迎えたそうで、すごく驚いている自分がいる。200回、おなじことを繰り返してきたのだなあ、この人は。全身全霊で向き合ってきたのだと思う、ただの1回も手を抜かず、200回。

 

もう、どうして好きになったかとかどういうところが好きなのかとか、だんだん分からなくなってきているけれど、本当に好き、という気持ちだけが募っていく。わたしにとって、本当に本当に特別なのだと思う。忘れたくない。

 

まつくらくんのことを語るときに、最近「信頼」という言葉が欠かせなくなってきた。

舞台の上で表現するすべてだけが彼が送るわたしへのコミュニケーションで、紅い客席から送る拍手だけがわたしから彼へのコミュニケーション。それ以外には何もなくて、本当に本当に不確実で繊細で曖昧なものだけど、何よりそれが信頼できて愛にあふれるすべてだと思う。不安や心配は200回を越えた今、ひとつもなくて、舞台の上にいるまつくらくんのことは100信じることができるよ、と言い張れる。

 

今日ね、縁があったので今日を2017のわたしの終わりにした。2か月の間なんどもなんども足を運んだこの場所に、とんでもなく思い入れがあるけれど、でもその場所を去ることは思いの外さみしくなかった。去年よりずっと強く、また戻ってこれるという気がしている。去年のわたしは、傷つきたくなくて幕が開いたそこに姿がなくとも後悔はないと言い聞かせていたけれど、今年はまた違う気持ちでここにいるよ。「信頼」があるので。

 

とはいえども、今日の公演自体が夜の海と重なってみえて泣き出してしまいそうだったことは認める。今年のカイトはもうあとわずかで消えて失くなってしまうのだなあ。消えることをわかっている中で一生懸命今を踊る姿が強くて儚くて美しかった。

 

もう時間はわずかしかない。まつくらくんの作り上げたカイトはもう、あと少し。舞台の上でもただの一瞬も裏切られたことないなあと思い出して、泣きそうになる。別れはかなしい。でもこんなにたのしくてうれしくて、幸せや喜びをたくさんくれた君に、おおきな祝福を。かなしみは夜の海越えて、今ここにあるのは希望と信頼。ずっと、ずっとずっと続く夢へ、わたしの手も引いてつれて行ってくれたらいいなあ。

 

 

ジャニーズJr.祭りいってきたよ

Jr.祭り横浜公演おつかれさまでした!ワッショーイ!
ツイッターに書くととことん節操なくなってしまうから、思う存分節操ない感想書くぞーっておもって残しに来たよ。
いちばんの子は帝国劇場でがんばっているので、わたしは横浜では目を増やしてたくさんの子に目をかけることをがんばりました(できませんでした)。コンサートひさしぶりで、でもやっぱり最高にたのしかったなあ!根がJr.コンだいすきマンなのだ。


・うみさん
うみちゃんかわいいかわいい97〜ってしてたのも過去のこと、「うみさん」「うみくん」になってしまった〜〜軽率に言いたくないけどヒモ感がウウウ。髪の色も髪のゆらめきもモフッモフッて音がしていてたまらなかった。うみくんはKEYくんかもしれない。お仕事するちかさんのまわりで飛び跳ねている印象。うみさんうみさん。あべちゃんのお天気発表で、「くもりのちあめ〜〜」といったときに外周の端っこでズサーッてしてたのがうみ劇場すぎてたまらんたまらん。

・きょも
きょうもとってもかわいいたいがー!ちょっとばかりうちわやフォトセの桃色髪がご不満だったのですが、ステージのうえにいたきょもちゃんは短髪金色スットントンで、あ〜〜これ似合うの、ほんっとうにお顔のきれいな子だけですね〜〜〜とおもって誇らしくてたまらなくなった。超似合ってるの。今まであんな髪の毛をしたらみんなお猿さんだと思ってたけど、きょうもとくんだけはやっぱり特別。きれいで〜しあわせ〜。かおちっさくて、お耳もかわいくて、うおお。浮世離れしているよね、髪を切ってなおさら。いつしかよりずっとやわらかく笑うきょうもとくんの姿が印象的。いろんな憑き物が落ちた、と言いますか、すっきりしたんじゃないかなーと思っている。エリザの再演あたりからかなあ、そう思うようになったの。

・ねぎちゃん
アリーナのときはところどころでしか見えなかったけど、センターからはよくよく見えたしとてもいい位置に来てくれてバッチリ見れた!ねぎちゃんへの信頼があふれて止まらない。わらわらを背中で取り仕切るお兄さんのようでした。しあわせになってね。

・とら
本当はもっと踊っている姿見たいよ(;;)と思いつつトランペット吹きながらもたくさんアクション起こしてくれるとらちゃん。うみさんが外周回り始める時にとらちゃんにアイコンタクト飛ばしている様子で、キュンと来た。しあわせになってね。

・小川くん
絆のイントロがモニターに抜かれたときに、セクシーすぎてこれは〜!となってしまった。小川くん〜〜。

・れおれお
れおくんひさしぶりだったのですが、新鮮にかわいいなというのを噛み締めてしまった。れおれおは大きな怪物だよね。らぶにおいて。らぶはお兄ちゃんがたくさんいるのでとてもいいなあと思うのだけど、はぎちゃんとれおくんという二大モンスターをやすいくんという長男が手をかけて育てている感じがたまらない。来世ははぎれお担になってやすいくんに深く感謝をしながらおたくをしたいと思う。やすいくん、いつもありがとう。
ちなみに本日のれおくんのモンスターっぷりは囲み取材で大発揮されていて、あの大人っぽいお顔のれおくんの実態はコレダッターーーってなった。青木源太「他のジュニアには負けないぞっていうところある人教えてください」に対してトップバッターは相変わらず鋼の度胸ジェッさんなんだけど、それに続くまさかのれおちゃん〜〜!「ぼくも得意なモノマネあります!当ててください!ぐえっぐえっ(豚みたいな音だったby私)」「カエルで〜〜す」れおちゃん〜〜〜!あの人ごみのなかで後ろの列にいたれおくんが、かき分けて迷いなく手を上げて謎クオリティーのモノマネを披露しおにいちゃんのやすい先生に事故回収していただく一連の流れがソーキュートな怪物ぶりを演出していました。
らぶに加入してからというもの、らぶ内のれおくんに目を向けること、あんまりなかったんだけど(らぶは個性が鬼なので)Fantastic Rideでファンキーな鍵盤肩にかけて最高にかっこつけてるところとかめちゃくちゃアイキャッチ力高かったし、NO WAY OUTかなんかのお衣装でオレンジ色のスカーフ首に巻かれているところがアミューズみたいで面白かった!うおー若手俳優のバンド仕事だー!となった。あとあとね、先輩感謝メドレーで全員が白スーツ+チームごとに一色のアクセントカラーのお衣装のとき、らぶはオレンジなんだけど、れおくんだけとてもコックさんでかわいかった。コックさんれお。
「ながつとおれは走るの頑張ってます!」としょうきに紹介されたときのれおくんももう本当に嘘も混じり気もない笑顔でへらへらしていてわたしもへらへらしてしまった。こころから楽しそうな顔する人だねえほんと。
(おお、書き過ぎてしまった)

・しょおき
もうSHOCKカンパニーを卒業してしまってさみしくてさみしくてなきそうなんだけど、とてもすきな人なので、しょおきがガシガシ踊っているともはや仲間を見ているようでグッときてしまう。てらぽんも言っていたけど、もう一度出たいと言ってくれてありがとう!いつでも待っています。(手紙か)
にしても、あらんの隣にしょうきが現れるたび、こことここ同じグループなの?!!と新鮮に驚いてしまうね。それも含めてらぶの楽しさだなーと思いました。しあわせになってね。

・なすくん
B少年があんまり把握できてなくて、毎回「関ジュ?!」ってなってしまっていたけど今回ちゃんと覚えた。なすくんはけんとくん似、藤井くんはカイ、たいしょうは顔が好き、りゅうがくんはふくふくしてる、浮所は浮所でっす!っていう(雑)。で、なかでもなすくんが囲みの中でグループ代表して喋った瞬間のどよめきが忘れられない。声が、めちゃくちゃに、かっこいい。低くて甘くて、顔のフレッシュさとのギャップでとろけるかと。あとで一致したのですがこれが噂のKOボーイ。落ち着きと迷いのなさがあの経験値で出せるの、とてもすごくて注目していきたい次第です。

・カイ
カイはスターだねえ、本当に。カイちゃんは会場の空気すべてを背負って歩いていける人だというのを肌で実感して、またまた好きを募らせてしまった。たくさん経験と努力を積み上げてきたあの5人の中で、ひとり階段をひとっ飛びで駆け上がってきたカイは、こどものまんまおとなになって、おとなだけどこどもで、違う風を吹かせられる人だなあ。いろんなことを自覚的にやるくせに無意識もかっこよくて、たくさん愛嬌を振りまいて。ずっとそうしていてねと願ってしまう。カイのしゃべる感謝の言葉は、いつも実感がこもっていて、本当にうれしそうで楽しそうで、「おねえさん」はうれしいです。おねえさん立候補しとこ。いつまでも翻弄されていたい。

・りょうくん
はしりょちゃんがどんどん大きくなってたくましくなって。でもそれだけじゃなくてこの人の抱える精神論がとても好きなんだなーと最近気付いてしまってあらゆる感情が加速している。小さい頃からこの世界にいるから自分にはこの世界しかない。やるしかない、やらないなんてないから。たくさんの人に出会ってきて別れてきて全てを燃料にして。そういうことを自分の言葉で丁寧に伝えられる人は、強いよ。りょうくんのパフォーマンスを見ていると、しあわせになるんだよなー。駆け抜けて扉を開けてくれ!

・HiB
気付いてしまった〜〜〜!わたしはHiBのパフォーマンスの世界観が、とてもすきだ!!!銀色のお靴を履かせてもらっていたところにも滾ったし、剣!9人で揃って剣を...!赤い旗を...!おお...!かっこいい!!!と、超興奮した。BYAKUYAで白黒衣装に銀のお靴、最高ではないですか。しかもセンステで円になって踊る芸はわたしの地雷なので、この振り付けでもう一回NEWSも踊ってくれよな(小声)となった。BYAKUYAはイントロがドキドキするので、HiBちゃん選曲天才だよ〜〜〜!剣と赤い旗はファイアビなんだけど、頭振る曲のイメージが固まっていたので、ああやって演出されるととても新鮮に見れて違う曲みたいだったのもよかった。もう一回みたいし、HiBの世界観だけで作られるコンサートや舞台、いつか見れるといいなあと思う。

・ゆうた
神宮寺のほうね。岸くんのことは岸くんと呼びます。ゆうたにはね、本当にしあわせになってほしいと思った。なんでもよくできて、いつも適切で的確で、本当にかしこくて真面目で努力家なので、自分が目立つだけの振る舞いはしなくなってしまったけど、わたしはゆうたに主人公を背負わせてあげたくなって泣いてしまう。ほんとうに好き。ゆうたが報われる世界でありますように。

ちなみに「じぐやす見てるとテレビみたい」というメモが残されていた。テレビの人だと思ってる節あるな。一方で「れおくんはライブ」らしい。たしかに。あとずっと変わらずゆうたの手がスプーンで変わってなくて泣いた。(簡単に泣く)

・ほっくん
HiBのファイアビ後、暗転の中這い上がってくる(普通に階段を上って上がってくる)ほっくんの影が帝王で息を呑んだ。北斗様すぎた。そしてなーーーAmazing!!!!!!はじめて聞いたのですがこれは宗教やーーー!めちゃくちゃ気に入ってしまった。ほっくんのテープ巻き巻き性癖衣装も込みで(笑)「お前らは守るから」の歌詞はちょっと衝撃だったけどもはや麻薬のように効いてきている感じある。じぇしきょもほくのトップ三人がいてしんじゅりが後ろをガッと固めている図が好き...だしストンズはあらゆる組み合わせで見せられるから強いなあ。ほくじゅりとかも実はかなり好みです。

・ストンズ
囲みの時に先陣隊ジェっさんが「一人一人バラバラで揃わないんですけど揃ったときに爆発させます」と言っていてまさにそう。個が強すぎ。胃もたれしそうなくらい。でも、やはり経験値も高いし本当に見せ方が個々に確立されていて気持ち良い。ストンズのパフォーマンスまじで強い。バカレアサマリーをやっていたときくらいまでメンバー自身の熱量も戻ってきているなあという感じ、あるよね?楽しいだけではアイドルできないということを身に沁みて分かっている者たちの覚悟と拳の強さが、ストンズにはある。黙ってついてこいよ、という感じ。こちらにお伺いを立ててこない感じ。おたくの顔色伺わない感じ。好きなもの、見せたいものがなんたるか、分かっている感じ。ジェっさんの鬼のようなコミュ力や人の懐に入る力は他のJr.の追随を許さないレベルだし、あの度胸を持っている人間がグループにいることは強み。ときどきふわふわでわけわかんないときもあるけど、笑って許せるのがジェシーで、それを裏付けるだけの歌もダンスもセンスも持っているからね。
Amazingのきょうもとくんはフェイク身につけていて目から鱗!きょもてご?!!!!てごちゃんかと思ったよ!!!!!きょもてごおおお。きょうもとくんは、歌はずっとうまいけれど繊細な声なのでてごっさんの鉄の喉とは違って酷使するようなフェイクはむずかしいかもね、って思ってた時期もあったけどめちゃくちゃフェイクできてたかっこよかった。エリザという毎日死と向き合う過酷現場を何か月も続けたことも、あの後輩に関心がないという孤高の手越先輩の心を動かしてソロ曲を共作したり一緒にカラオケ行ったりしたことも、ちゃんとグループに持ち帰られていて感動する。はちまきつけてあんなにかっこいいのはきょうもとくんだなあ。きょもの強みはまず1にあのお顔で、2に歌声。どちらも唯一無二で、ジェシーとフロントを張ってくれると安心する。ミュージカルを続けながらこうしてコンサートもやれたらいいなあ!そしていつか、ハタチの誕生日にてごしくんにもらったイヤモニをつけられる現場を。。(永遠に言い続ける)
いやーほっくんに関しては、これは単にわたしの好みか、性癖だと思うんですけど、三番手で一番輝くと思うんですよね。BIのときもそうだったけど。ストに関して言えば、実力が三番手というわけではなくてただ単に配置が三番手ということなんだけど。ほっくんがそこにいるとめちゃくちゃ絵が引き締まるという。黒髪だし(性癖)。あとどう掛け合わせても周りもほっくんも生きるというのがあるねえ。ほくじぇしも、きょもほくも......。パフォーマンス中の冷たい突き放す目も本当によくよくわかっている。帝王です。
じゅりは赤髪がちょう似合っていて、グループの髪色バランス的にも最高!ってなっていた。最高!やっぱり今のJr.でラップやらせたら断然引き締まるし、カメラへのパフォーマンスの強さったら。他の人では変えられないんだよねえ。わらわらコンサート適性が低そうなのも、もう3周くらい回って受け入れられるように。
しんちゃんは骨がふとそうなところが。アクロやらせても力があるし。いやあいろいろわかってるよな〜〜〜!信頼。個の見せる力が本当に強くて、でもちゃんと拮抗していて。でもって、学力的に頭がいいとかいう特徴ではないので(笑)本当にコンサートこそが彼らの場、という感じがする。ここしかないけどここが最高。四面楚歌 not a mater。アメージングです。

・みゅ
みゅうとくんの仕事人ぶりが巷でも取り沙汰されているけど、本当にみゅうとくんの愛に泣いてしまいそうだった。WYN、聞いたらみゅうとくん振り付けだそうで。どちらも100%でやりたいんだと本人も言う心意気が本当にそこにあって。しかも帰ってツイッター見たらはぎちゃんに5弦ベースの練習を要求され、丸山くんレベルまでベースの技術をあげろと言われ。かわいい。そしてやっぱりパフォーマンス力が本当に本当に高いんだなあと実感したコンサートだった。背も高い足も長いみゅうとくんが飛び出してくるところ、いいよね...ため息でる...WYNでトラの先頭にいるところも好きだった......

・らぶとら
そんなわけで、永遠ではないらぶとらの刹那を見て、しかもあんなにかっこよいWYNとファンタスティックライドで、ああ、あああ〜ってなって言葉を失ってしまった。掛け持ちの重さは十分に理解しているつもりのわたしだけど、また夢見てしまいそうだ。らぶもとらも好きだよ。




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好きなこと書けた〜。終始、Jr.みんなのしあわせと世界平和を本気で願って泣いてしまいそうなコンサートだった。ここにいなかった人の姿を探してちとさみしかったりもしたけれど、たくさん好きな子たちの好きな姿が見れてうれしさ満点だったなあ。


さ〜てこれで締めましょう。


カイ「芸能人は?歯が三つ!!!!!」(がわいい)

ぼくはきみのかがみじゃない/まつくらくんのやさしさの全て

テレファンにすごくすきな言葉があった。

シンメでやってきたので、応援してくれる方に新たな2人を見てもらえたらいいなとは思うけど、セットで出てる意識は今回全くない。僕は僕という気持ちなのでそれぞれを見ていただけるよう頑張ります。
(松倉海斗)


すきだなーと思った。


「シンメトリー」は、おたくのいろはみたいなところもあるし、今まで大好きだったシンメもたくさんいるけど、私にとってシンメのうちのひとりを担当するということははじめてで、こんなにグルグル考えてしまうことなんだなーという実感がある。端から見るシンメ論と当事者としてのシンメ論はまったく違うみたいだ。くっついたりはなれたりする春夏秋冬のなかで、私は世界で一番すきな踊り手と、その隣にいてほしい人のことを考えていた。


結論。シンメっていうのは、同じ視野の中に収めて見ることができなければシンメではない。


少年や六本木で、誰かのすぐ右と左にふたりで立っているときは確かにそれはシンメで、対を成してパフォーマンスとして成立していた。もちろんそうでないときもあったし、そうでないパフォーマンスも成立させてきたけれど、左手にまつくらくんがいれば右手にげんげんがいてくれたらいいなあと思うし、右手にげんげんがいれば左手にはまつくらくんがいてほしいと思った。2人を視野に捉えて、シンメトリーであることをうれしく思っていた。


一方、帝劇にて。ミュージカルの世界は1曲1曲が独立していない、ぜんぶ通して「作品」として見ている感覚があった。単なるダンス、単なるパフォーマンスとちがって、作り物の世界。そこにいるのはまつくらくんじゃなくてまつくらくんが作り出したカイト。カイトとゲンタがシンメに並んでいることは現実世界とは違う物語の結末にすぎないし、どこか1曲、位置取りがシンメでも、広い帝劇では同じ双眼鏡には収まらない。


今までカイトを中心に追ってきた双眼鏡が、他のものまで映さなければならないとなって葛藤したし負荷になった。シンメであった頃のわたしの気持ちを引きずって、同じようにしなければ、と思い込んだけど、そうじゃない2年間を送ってきたためにできなかった。人生は不可逆だからね、元の通りにはいかない。
でも、カイトとゲンタに「シンメトリー」という概念を持ち込まない、という線を引いたらわたしは途端に楽になった。シンメのことを好きな自分も、劇場のなかにシンメの形を見つけられない自分も、肯定できた気がする。わたしは思う存分見たいものを見ていい。そりゃそうだ。でもそのシンプルな問題が揺るがされていたんだなーと思った。


*1


そういう、本当に身勝手でどうでもよくて些細な、紆余曲折を救ってくれたのが冒頭の言葉であった。


「シンメでやってきたので、」
二人が過ごしてきた時間の大きさ、変わらない事実
「応援してくれる方に」
ファンやオタクではなくて「応援してくれる方」という言葉を選ぶひととなり
「新たな2人を見てもらえたらいいな」
2=1+1ではない1と1という提案、自分だけではない相手への敬意
「とは思うけど、」
わたしも思うよ!
「セットで出てる意識は今回全くない。」
きっぱりきちんと宣言して伝えてくれる、覚悟と経験の滲む言葉
「僕は僕という気持ちなので」
だいすき(号泣)
「それぞれを見ていただけるよう頑張ります。」
でも最後にもう一度敬意をもって「それぞれ」の頑張りを伝えてくれる


たしかにちょっとあほで、いつもにこにこ笑っていて、ぷにぷにの童顔で、
でも頑固で、意地っ張りで、曲げられないこともたくさんあって、けんかしても謝れなくて、
いろいろあるけど、個と孤への自覚や周囲への敬意、そして舞台への愛が、本当にわたしが好きな部分で、信頼に値する全てである。



:::



どんどんかしこくなって、大人になって(社会人だもんね!)、わたしの稚拙さを超えて言葉を返してくれて。やさしいなーありがたいなー好きだなー。それでも適切に演者と観客の距離を取ってくれて突き放してくれてそれもありがたい(笑)


松倉海斗も松田元太も松松も大好きだけどそれ以上に松倉海斗の作り出したカイトが大好きなわたしは、もう折り返してしまったカレンダーを眺めながらさっそくさみしくなりつつあるけれど、毎日その公演がベストでありますように、後悔しませんように(わたしが)。
そして言うのはタダだから言うけどシンメとしての松松もまた見たいし(クリエかEXがいいな)、コウちゃん、今年も梅田博多に連れて行っておくれ。


は〜〜〜書けてすっきりした!しかも公演中に書けたこと、自分には意味があったなあと思う!誰かにステマしたり整理整頓して伝えるブログはもうあきらめた(はなから目指していない)自分にとって意味のあることを書くぞ

*1:とはいえ、日常に持ち帰るとどうしてもセットで語られてしまうのよね。シンメじゃないし鏡じゃないしセットじゃないしニコイチじゃないし二項対立でも比較対象でもないのに。悔しさもありつつ。耳にも目にも蓋をしたいという思いもある。わたしの健全でハッピーな観劇のために。

果てしなく続く道の向こうに

Endless SHOCK 2017が幕を上げた。


幕間順調、無事終演を重ねながら、無事3月の千秋楽まで走り続けられますように、
祈りながら公演はまだ半ばですが今年のSHOCKの覚書。


ちなみに、去年の秋から暮れにかけて、もしかしたら「おたく」卒業したのかもなーと思うほど一つのモノやこと、人に執着することがなくて、深く何かを追うより、広くあちこちに興味を拡散させていたのだけど(だから文章を書く欲もあまり湧かなかったし、このブログの更新も滞っていた......)、久しぶりに帝劇に足を運んで双眼鏡を覗けば、そこにはわたしの大好きな、世界で一番大好きな景色が広がっていて、あ〜〜〜何かを深く深く好きでいるってこういうことだったな!と妙に感慨深くなったりしている。Endless SHOCKが大好きだよ!というわけで久しぶりにおたくらしい文章が書けることがうれしいねー。


あ!主語のない文は大体松倉くんの描写です。許して。



<一幕>
・OPENING CONTINUE
黒のスーツ、ラメのライン。大好きな電飾の階段の中で襟を正して。今年は今までと変わって、光一くんを挟んで反対側に松田元太がいる。この話、何度もしてきたかもしれないけれど、わたしは松松が好きで松倉くんが好きなのではなく、松倉くんの相棒がたまたま元太で、彼らが自らこだわって二人でいることに意味を見出しているから松松のことも好きになったので、正直二人でいたとしてもわたしの目に一緒に収めることはできない......のだけれど、やっぱり一緒に過ごしてきた年月とそれぞれ離れた場所で踊ってきた年月を思うと、世界で一番(わたしが)好きな舞台に二人で帰ってきたことは少しばかり特別。

でも、雑誌で彼らが自分の言葉で語ってくれたように「コンビとして舞台に立っているわけではない」「僕は僕」という言葉通り、Endless SHOCKの中に「松松」は存在しないと、思うよ。わたしはまつくらくんは自分の足であの場所にたどり着いて、あの場所に立たせ続けてもらっていると思う。同様に、げんげんだって、確かにまつくらくんの姿を見て悔しくて憧れて努力して、という経緯はあるかもしれないけれど結局自分の力でよじ登ってきたと思っている。たどり着いたところが、元の通り、一緒の場所だったというだけで…!(書きながらエモさ倍増させて死にかけている)


・So Feel It Coming
・New Horizon
ムラサキのスーツから赤のスーツ。

・Yes, My Dream
すごくヤラくんとの関係が近くなったなーという感じがした。また後でも書くけれど、前年よりもコウイチとヤラの真ん中に自分の関係性を位置付けていて、どちらのことも大好きで、どちらからもとにかく寵愛されているという感じを出しているのかな。だからはしごの上でヤラくんにほっぺむぎゅーってされるのもかわいいし、ヤラくんからもらった白い蝶ネクタイを重ねづけしているのもかわいいし。あとは変更なく、ボックスの上でうわわわってして福ちゃんに支えてもらうシーンやはしごを持って運んだ後にしゅぽしゅぽしながらはしごのしたを潜るところも健在でとてもうれしかった。

変わったのは、リカがセンターに出るときに投げキッスをしていることだろうか!私が見た1度目はそんなことなかった気がするのだけど(??)2度目は香水をつける手のひらの付け根の位置にキスをして飛ばしていたし、3度目は両手でふわっとキスを飛ばしていた。うお〜〜リカとの距離感!!!

・ONE DAY
毎回思うのだけど、SHOCK常連の奥様方からこの歌い出しでリカちゃんの審査がされているみたいな気分になるのでめっちゃ緊張する(わたしが)。松浦リカちゃんは結構太めの声なので、芯があってよい。まあコウちゃんとのハモりを考えるともう少し声質が離れていてもいいのかな、、とも思うけど。とっても歌は上手です!

パーティーへ向かう衣装はピンクのパーカー!

・It's A Wonderful Day
オレンジのパーカーに数字の書いてあるTシャツ。パーカーは相変わらずだぼだぼでゆるゆるですぐ落ちてきちゃうので腕まくりをするのが癖になっていて、かわいい。インナーは去年と変わった、かな、たぶん。ダンスはやわらかくなって、今までよりもっとしゃかりき度が低くなったなあと思う。SHOCKに出る以前のダンスと見比べたら歴然だろうなあ。やわらかくてあったかい、楽しい表現だなー。
全体としては、WSSを見て以来、オマージュという楽しみも増やしてしまったよね。構図がいい。

ベンチに座るとき、必ず座る場所と自分のお尻をサッサと拭いているのがかわいい。演技がディテールまで落ちていっている気がして、成長を感じる。

ドラムシーンは、今まで辰巳くんとかがかまってきてくれた分、今回はヤラくんが抱き上げてくれるシーンがあって、本当にヤラくんとの距離感を近く見せているなあと思う。


・World Adventure Intro
・Dancing In Broadway
銀スーツ!ん〜〜〜〜〜かわいい。これはこの曲が持っている力もあると思うのだけど、すごく「光を浴びるのが上手」ソングだ。スローテンポになったとき、立ち止まって斜め上を見つめるとき、まばゆくて靄のかかった光の中で、目をキュッと細める仕草を見ると、ああこの人にずっと舞台に立っていてほしいなあと願ってしまう。双眼鏡が万華鏡のようになるんだよね。

・Jungle
ジャングルの縦一列になるダンス、一番前がまつくらくんなので、ガムシャラ夏祭りのときのMFPを思い出す〜〜。かっこいい。重心が低いのと、やっぱり腕が長いのでとてもダンスが映えるなあと思う。

・Dance!
ヤラ・テラ・ゲンタが前半、後半からカイト・ハマナカの形に。今までソロだったのを文ちゃんと分け合う形でタップダンス。英語の発音がんばってる笑 ソロパートが減ったことより、女ダンと同じ振りだったのがなくなってしまったのが少しさみしいんだけど、きっと文ちゃんと歌い踊る経験は大事だなー。歌うことが不安だ、と言っていたまつくらくんの姿はもうなくて、自信が見える。
ラスト、ヤラと背中合わせで、ヘイッ!で頭を振るの、とてもいい。

SOLITARY
ソリタリはずっといいよなー。言うことない。いつだって最高だー。今回結構鍵だな、と思っているのはヤラが上手に走ってはけるときに、カイトが一番退場が遅いこと。あらゆるシーンでそうなのだけど、コウイチとヤラの真ん中にいて、末っ子だから見えるものがきっとあって、そういうことを考えながら動いている感じがする。

・Missing Heart
「やっぱり......オーナーの劇場に戻ったほうがいいんじゃないかな」
ということをあの場所で一番に提言できる末っ子って。。と思って胸がぎゅっとなり泣きそうになる。今回ゲンタが加入して、それでもカイトの方が年下に見える(笑)という光一くんの判断でカイトが一番年下の設定だけれど、それがすごくよいのだ。正解すぎる。
二幕の準備にみんなは早めに駆け出していくけれど、カイトはすごく困った悲しそうな顔で、まわりを見つめていて、そこでハマナカが「......カイト」って声をかけてくれるのだけれどその文ちゃんのやさしくてやさしくてやさしい声といったら。ああ、末っ子だな〜。

・Japanesque
今回の大きな改変はジャパだと思うのですが、最高なのですよ〜〜〜!太鼓!かなりかっこいい。太鼓だけが響き、盆も止まって、光も白いスポットのみになり、コウイチとヤラが二人きり、という最小限まで削ぎ落とされた演出がかっこいい。引き算だ。その後、福松・ハマナカ・テラが参入するのだけど、うらやましいなー。嫉妬だ。新演出のジャパネスクのシーンにうちの子も出して欲しかったしわたしも出たかった(無理です)。



<二幕>
Dead or Alive
シェイクスピア
・Don't look back
・New York Dream
・Higher
・ONE DAY reprise
・New Show Intro
・MUGEN
・太鼓
・Ladder Flying
・マスク
・夜の海
・大桜
・CONTINUE
・チェイサー




全体を通しても、いろんなことを新しく思う舞台であった。何回見ても新しい発見が襲ってくるし、新しい感情が湧き起こってくる。


キャストが変わると関係性ががらりと変わるのは、この舞台がメタで入れ子構造になっているからというのもあるし、それぞれの役どころに強烈なキャラクターを与えていないからだろうなと思う。それぞれが持っているポテンシャルをいかに舞台に反映していくか、ということが大きいんだよね。ただし、素のまま舞台に立ってよいということでもない。光一くんが光一とコウイチは同じでない、と言い切るのだから。


だから、カイトも、松倉海斗そのものではない、と思う。一方で、カイトは松倉海斗が松倉海斗を越えようとして生み出した何者かなのだ、とも思う。愛おしくてたまらないよね、3年間向き合い続けてきた一つの人格が、あんなに輝いて見えたら。


まだ公演が半分以上残っていることをうれしく、そして早々にさみしくなりながら、また今年もSHOCKの舞台に立つことが許された君を、本当に誇らしく思います。
今年もまた一つ一つ、目標を決めて積み上げていけますように。







―――

二幕の感想力尽きていますが、がんばろうとするとどんどん公開できなくなっていくのでひとまず。
また書きます。