空間

好きなように話させてよ

10ve Anniversary 

NEWSちゃん10周年おめでとうございます。
気づけば10年。長かったのか短かったのか。


実をいうとあんまり10周年の感覚ってないし、そう祝うもんでもないのかなあと思ってみたりしたのですが、*1楽しいことには参加したいしめでたいことはちゃんと祝いたい!との思いでエントリ書いています。


書き始めたのはいいのですが、なにか10周年らしい言葉でもどこかから引っ張ってこようかなと思ってみたら案外思い出せない。
10000字でもポポロでもいいんですけど、どうもそれは苦いような気がして。


10年の記念日にお花を添えられるような言葉を探して、少しだけ自分の記憶をたどったりしてみました。
先日ツイッターにもチラリともらしていたのですが「いつからNEWSのことが好きなんだろう」、この答えを探すヒントにでもと思い、「私がはじめて買ったアイドル誌」を開いたのでそのお話を今日この日にします。





私がはじめて買ったアイドル誌、Myojo2009年6月号。
表紙は6人のNEWS。


本屋さんでアイドル誌を手にすることにすごく抵抗があったこの頃、「NEWSが表紙」というそれだけの原動力で、勇気を振り絞って買った雑誌だったと思います。
もう4年も前。いや、まだ4年前か。


白い袋に入れられた雑誌が手元にやってきたとき、思いのほかすんなり買えるものなんだと緊張を和らげ、ほっと一息ついた思い出。
でも、家に帰っても「アイドル誌を買った」なんて親に言えなくて。参考書の隙間に押しこんでしまっていました。
(今や全誌買いが当たり前になりつつあるし、母も「買ってきてよ」と言ってきます。あのころと同じ家とは思えない。)


改めて、今まじまじとその表紙を眺めています。
若かった私の甘酸っぱい思い出を足してみても、とても満足できない表紙のクオリティー。6人ともあんまりかっこよくない。写りが変。というか気持ちわるい。
これはアイドルに言う言葉じゃないと思うんですけど、贔屓目で見てもとてもかっこいいといえる出来ではない表紙なんです。(見てもらえればわかると思う。)
当てすぎた光で肌は白く見え、口紅を塗ったかのような赤いくちびる。衣装もちんちくりん。
「え、これで発売していいの・・・?」とカメラマンさんにも編集者さんにも問いたい。


が、私はこの雑誌を買ったんですよね。
悲しいことにたぶんこのころからすでに表紙のお仕事が少なかったんだと思います。


ちなみに内容は「ファッションについて」。
これを表紙の話のあとにするんじゃ、なんだか取り繕ってるみたいですけど
中のお写真はすごくかっこいい。
山下×加藤でモノクロ写真
手越×小山で秋の森の中に二人が立っている写真(ちなみにポッケ!)(ちなみに二人とも茶髪!)
亮ちゃんは鉄の壁にもたれる4枚のスナップ写真
まっすーはいつものお洒落したソロカット
全員かっこいいです。
(語彙力がないからあまり伝わらなくてもどかしいです、本当は見て頂きたい・・・)


インタビューは全編にわたってファッションの話なので特筆すべきことはないのですが、私服イラストによればすでにてごしさんはドクロだらけだったことは書いておきます。


肝心なのは、そのあとの「青い独り言」なのです。
面白いな、と思ったので少しだけ引用させていただきます。



雨といえば、僕はどうやら雨男らしい。
しかし、小学校のころは晴れ男と自負しており、運動会の日は必ずといっていいほど晴れた。お前のおかげじゃないだろ!とツッコミを入れたくなる気持ちはわかるが、僕が晴れ男だという所以はそれだけではない。僕がいる組は必ず勝つのだ。
別に僕ががんばったわけではない。むしろ、どちらかといえば足を引っ張っていたほうだが、それでもやっぱり勝つんだから晴れ男。

朝起きて雨が降っていると落ち着く。晴れていると少しつらい。
何かを焦らされているようで、息苦しくなる。
「俺はこんなに輝いてるのに、君はそんなとこで何してるんだい?」僕にそう言う太陽から逃げるように、光が射し込む開けたばかりのブラインドをまたすぐに閉めてしまう。晴れた青空が怖いのかもしれない。何かがあふれて泣いているような雨は、僕をやさしく包んでくれる。嫌われ者の雨は、自分の寂しさを滴り落ちる水分と雨音で紛らわしているのだろう。しかし、ありきたりな言葉で申し訳ないが、止まない雨はない。晴れない空はない。嫌われ者の雨も、いつかはみんなに好かれる晴れに変わる。
雨雲の上は、いつだって青空なのだから。

今は、まだ無理かもしれない。でもいつか、僕も雲間から射す光のようになれたら。少しでも太陽に近づけたら。雨と同じように、青空を好きになれるかもしれない。


青い独り言 vol.36 雨-Rain-(Myojo2009年6月号)より


晴れた空が似合う四人だ、と思った去年の秩父宮
今年の秩父宮は残念ながら雨だったけれど、とびきり太陽みたいな笑顔を見せてくれたことを思い出します。
「雨が好き」というのはシゲちゃんに似合うと思うけれど、青空だって太陽だって似合うことを知っていてほしい。そして「僕のいる組は必ず勝つ」という言葉も、とても似合う。


思えば10年、いろいろなことがあったけれど、「止まない雨はない」し「晴れない空はない」。


今のNEWSは、晴れだ。

*1:イベントに行っていなかったり、本人たちが「915が記念日だって去年知ったんだよ」と言っているのを聞いたりしたせいかもしれない