空間

好きなように話させてよ

 

わかっているんだー。わかっている。7人が7人ともいい子で、センセーショナルなことを一番穏やかでハッピーな形で伝えてくれる技力の持ち主であるということも。みんな気ぃ使いで、すごく空気が読めることも。でもだから、たくさん飲み込んでいる言葉や感情が、どこかにあるということも。

 

なんとなく知っていた可能性が、こうしてつま開きにされると、知っていたから、ほおっと思って、その現実が宙に浮く。これは最善の最善ではないから、いや、でも、最善なんてないんだけど、と、とらえどころのない感情が渦を巻く。

 

「いやだ」じゃない。むしろ「ありがとう」だ。だけど、「ありがとう」だけじゃない。「いいのでしょうか?」って思うし、「いいの?」って思う。誰にとっても、120%望んだ未来ではない。今の現状で、これが最善、または精一杯だ、と選んだ、選ばざるをえなかった選択だ。

 

ああ、でも、いいのか。これで、いいのか。と、今、ようやく、思った。ここまで書いてようやく、思った。誰かが考え抜いて選んだ選択肢を、きっと考え抜いて受諾した。選んで選ばれて、選ばれて選んだ結果だ。7人が決めたことなら、それは運命でも偶然でもなくて、現実であり未来だなあと思う。