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好きなように話させてよ

Endless SHOCK 2015 梅芸にて

やっとEndless SHOCKの話ができる!松倉くんの話ができます!!!


ネタバレ回避してね〜と言いたいところですがそもそもSHOCKって大幅にストーリーが変わるわけでもなし、セトリにドキドキするわけでもなし、もっと違う次元のエンタメだからそんなの気にしなくていいのではないかと思い始めました。それでも気になる方はどうぞ回避してください。まだ2か月もありますしね。
それでははじめましょう。


そもそも、私がはじめて見に行ったSHOCKは内博貴が出演して二回目の2012の帝国劇場でした。あのときの衝撃は忘れません。Endless SHOCKとはこういうものなのだ!と脳天直撃したかのように感激しまくって帰りの電車で喋り散らしていました。正直、ストーリーは完全には理解できていなかったけど、そのエンターテイメント性やパフォーマンスとしての力強さにジャニーズ内部・外部という枠にとどまらず最高峰にあるショーだと思いました。序列をつけることはナンセンスかもしれないけどショーとしてジャニーズ1だし、ジャニーズ以外を含めたとしても1番なのです。
それから3年経って2015年。岸優太くんにとって2度目のSHOCKを帝国劇場に観に行きました。冬のことです。その間にSHOCKのドキュメンタリーを手に入れて舞台裏を繰り返し見たり、ストーリーを頭に入れたことで格段に観やすくなりました。そして衰えないパフォーマンス力。毎回新鮮に驚かされることがこの舞台の醍醐味だと思います。
基本的に、お目当てがいるというきっかけで観劇していた舞台ですが(じゃないと出せないお値段だった)、本当にこの舞台はすごい舞台なのです。持ち合わせた語彙では説明できないから見に行ってくれ、としか言えません。目当てがいなくても十分楽しめるよ!(でも私は当時きっかけがないとお金を出せなかったわけですが...ちょっとは大人になったので今なら平気で12,000円出せます......)


そんなSHOCKに松倉くんが出演すると決まったのが初夏の頃だったでしょうか。博多座フライングによって明かされた松倉くんの地方公演出演決定、正直最初はうそだって思っていました。言葉にするのはすごくむずかしいのですが、松倉くんはSHOCKに出られるくらいの技術があるから大丈夫だよという思いとそんな経験ないから...という思いと、一番の推しだから自信満々に送り出したい気持ちといちファンでありながらも勝手に卑下してしまうような気持ちと。思えばパーーンっと背中を押してあげられるくらい信じてあげられていればよかったのですが、なかなかそうもいかない感情も渦巻いて、正式な発表を静かに待っていました。


それからというものの、松倉くん不在のEXシアター公演の発表を挟みつつ一か月ほどたってやっと正式な発表がありました。梅田と博多それぞれ一か月というものでした。たくさんの驚きと喜びと祝福と、それでもやっぱりちょっぴりの不安とさみしさ。ツイッター上ではなぜか冷静を装って数か月生活していましたが(笑)実は勝手に悲喜こもごもしていました。実はね。(そんな時にちょこちょこお話を聞いてくださったみなさまありがとうございました)


冷静を装いつつもやや情緒不安定なまま迎えた私の初日、9月10日ソワレ。
当日は朝から(前日から)そわそわしておなかいたくなったりして、会場に早く着いたら着いたでまたやることがないから考えては緊張して。そんなふうに過ごしていましたが、公演が始まって3分で全てが杞憂だと気づくのです。なにせほんとうに、ほんとうに、ほんっっっっっっとうに楽しそうに踊っている松倉くんがそこにいるんですから。すごく楽しそうでした。松倉くん自身の表情からは、「緊張」というよりも自由で伸びやかで自信があって楽しげで、その場所でその仲間と踊れることの「喜び」のほうが大きいように見えました。その時やっと彼はいつもそうだった、と思い出しました。そしてその日はいつも以上にそうだったのです。わたしが勝手に緊張していただけだったのです。
松倉くんはダンスがうまいけれど、いつもいる仲間内でうまいのであって身長も歴も格上の仲間の中で、ましてや光一さんと並ぶ場所で踊るとなると...、との心配も全く不要のものでした。ちゃんと揃って見える。ここでも松倉くんはダンスが上手です。自信を持ってそう言えます。


思えば、彼にとってこんな大きな役ははじめてでした。セリフがあって、ダンスのソロがあって、歌のソロがあって、フェイクがあって、殺陣があって。そもそも名前のある役をいただけることがはじめてで、まともな演技もはじめてで、同い年がいない舞台もはじめてだろうし、外部のプロダンサーと踊ることもはじめて、いきなりの大阪での1か月のホテル生活もはじめてでしょう。そのはじめてのどれもが彼自身も不安だっただろうに、そんなものを感じさせない・跳ね返すかのようにして立派に舞台の上で一舞台人として立っていました。光一くんと殺陣を組んで、そして光一くんの刀で殺されて、あの大階段から飛び降りるなんて、半年前には誰も想像できなかった未来です。そう、まだたった半年しか経ってない。


「Endless SHOCKは人生を変える力を持っている舞台」だと私は思っています。それは、今まで私が応援してきた人の多くが偶然か必然かSHOCKに出演することが決まり、明らかに変わっているように見えるからです。6年目にしてやっとここ2年ほどでSHOCKが楽しくなってきたと言う博貴然り、すっかりカンパニーの一員のユウタ然り、「人生変わりました!」と明言する孝良くん・しょうき然り。パフォーマンスのハードさだけでなく、SMGOをはじめとした舞台の演者のスピリッツを描いたというストーリー面からも、この舞台に立つ者はみな必然的に変わるだろうと思うのです。松倉くんにとってもこの舞台は人生を変える舞台になるだろうと思っていますし、自身も「もうすでに変わってます」と楽しそうに言っていました。ストレッチをはじめたそうです。それから、今までの自分ではだめだ、と思い始めたそうです。高校三年生の秋、もしかしたら次の一年のために仕事以外の他のことをすべき時期だったかもしれません。でも、次の何十年かのために、Endless SHOCKに出演できてよかったと思える秋になるといいなあと思います。オーディションを経て半年、もう変わり始めた松倉くんの背中を遠くから眺めながら、本当に誇らしく思います。


観劇を終えてからも胸いっぱいで、どうこの感情を文章にしたらいいかまだ分からないままでいます。カンパニーのみんなが新入りの松倉くんを受け入れて、向き合って、髪をくしゃくしゃと撫でながらかわいがってくれるのを見るたびにたくさんの言葉にならない感情が生まれます。まだ書き残したいことも、誰かに伝えたいことも、誰かに聞いてほしいことも、山ほどあるような気がしますがひとまずここら辺にて。


改めまして、Endless SHOCK 15周年おめでとうございます。そして、松倉くん出演おめでとう。