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好きなように話させてよ

Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 supported by チョコラBB

去る12月24日、12月25日、いわゆるクリスマスイブとクリスマスに行われたPerfumeちゃんのライブに行ってきました。


武道館が習い事の発表会と重なっていて行けなかったので、Perfumeのライブ自体はさいたまスーパーアリーナぶり。フェスでは何度か行きましたが、Perfumeのライブってワンマンとフェスは別物だから、このゴッリゴリの演出の効いた空間に行くのは本当に久しぶりでした。


実は、今はJPNのころほどPerfumeちゃんを追っかけてなくて、その理由として思い当たる節はいくつかあります。まず、ツイッターを手放したこと。365日Perfumeの情報とファンの声をTLで眺めていたツールとの距離が少し離れたことはとても大きかったと思います。*1
次に、裏方の仕事が前に出てき過ぎているのではないかと思っていたことでした。ご存じのとおり、最先端の演出を施すチーム「ライゾマティクス」というのがあって、真鍋大度さんをはじめとするプロフェッショナルの方がPerfumeの演出に携わっていました。そのほかにもPVなんかにもすごいクリエイターの人がたくさんいて。音は中田ヤスタカが作っていて。舞台演出・振り付けはMIKIKO先生がしていて。そこに「+ファン」であ~ちゃんの言う「チームPerfume」だと私は理解しているのですが、その、Perfumeを支える基盤が大きくなりすぎてるんじゃないか、Perfumeがライゾマに喰われてるんじゃないかって思っていたんですね、言い方は悪いですけど。


で、東京ドーム1日目を終えて。


やっぱり生身のPerfumeの力はスゲーなって思いました。確かに、演出の力も大きいけど、「喰われてる」わけじゃなかった。拮抗している、というか、いいバランスだった。いつの間にかPerfumeにとって東京ドームの大きさも演出の大きさも大きすぎなくなっていて、「身の丈にあっている」と感じさせるほど三人自身が大きくなったんだと思います。プロジェクトマッピングも3D SCAN SYSTEMも乗りこなしてる、使いこなしてる感じ。


三年前の文化の日、あの場所に立つことに緊張を覚えていた彼女たちが、東京ドームは楽しい場所だと言うようになった。正直、驚いた。*2のっちがしきりに「つらい試練もたくさんあったけど、今日は自分へのご褒美です」と言っているのを聞いて、東京ドームは「試練」でなくて「ご褒美」になっちゃったんだ…と思いました。三年前だったら「試練」だったろうに。
三人が最後まで笑顔でいるのを見て、Perfumeの大きな成長を遂げた姿をひしひしと感じました。


二日目。


今日のあ~ちゃんは泣いた。もう泣かない強さと海外帰りの度胸を身に付けたもんだと思っていたのに、いつものように泣くあ~ちゃんを見て、ちょっと安心しました。大きくなったし、強くなったけど、弱さも優しさも謙虚さも律義さも、な~んも失ってなくて、大事なところはなんにも変わってなかった。「広島からやってきたおいもじゃったけんねえ」と泣きながらアンコールで言葉を紡ぐ、さいたまで見たあ~ちゃんと変わらなかった。海外に行くと決めたとき、「遠くなるわけじゃないから」とかわいいひな祭りのぶたさんの写真とともに語ったかしゆかちゃんと変わらなかった。のっちは…だいたいいつも変わらない。けど、「この三人だったからここまでこれた」って言葉はすごく胸に響いたよ。
「ここがいちばんだいすき、日本最高!日本のいい音楽を伝えるために世界に行くけんね」この精神ブレてない。
苦しいとわかっていながらも大きな挑戦を選び、その道を歩み続ける三人は、小さな世界を知ってるからこそ、大きな方へ向かっていくのだなあと実感しました。
挑戦を続けるPerfumeには、もう日本は小さすぎるのかもしれない。


三人は運にも運命にも恵まれているけど、その運命を手繰り寄せていくだけの実力があって、そんな姿を見ていたら、やっぱ好きだああああああってなったので、全然ファンやめられそうになかったです。彼女たちの探究心を刺激し続ける「世界」ってどんなだろう、私も行きたい。

*1:というか元をただせばそっちが私のメインアカウントだったんだけど

*2:10周年であの場所に立ちたいと言っている人の姿を見ていたこともあったかもしれない…